タクト【tact】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

⇒しきぼう(指揮棒)

意味

①拍子。
*多情仏心〔1922〜23〕〈里見〉押入の中・一二「いつの間にか、また組み合せた指のさきで、熱心にタクトをとってゐた」
*生々流転〔1939〕〈岡本かの子〉「伏籠の中の雛子の声も慣れてしまふと却って静けさを取持つ繰返しのタクトだけのものになってしまって」
 
②(合唱や合奏の)指揮。また、指揮棒。
*多甚古村〔1939〕〈井伏鱒二〉松原の捕物の件「交換君のタクトで、老人、鬚面、太った、痩せた、いろいろの風采の人が仲よく歌ひだした」
*二十四の瞳〔1952〕〈壺井栄〉二「先生はすぐ、両手をタクトにして歌いだした」
 
③人づき合いの際の気転。駆引きの才。手練。
*或る女〔1919〕〈有島武郎〉前・二「自分の若い心を楽しませて行くタクトは十分に持ってゐた」
*フランス文壇史〔1954〜56〕〈河盛好蔵〉ヴァレリーの沈黙「誠実さや、タクト並びに彼の態度物腰の上品な慇懃さや」

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