たいこ【太鼓】

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数え方(読み方)・単位

一面(いちめん)、一張 (いっちょう) 、一個(いっこ)、一台(いちだい)

解説

皮や弦を張った楽器は「面」「張 (ちょう) 」で数えます。まれに「張 (は) り」で数えることもあります。小形のものは「個」、大形のものは「台」で数えます。
⇒ドラム
⇒がっき(楽器)

意味

①打楽器の一つ。木製・金属製などの胴の両面、または片面に革を張ったもの。桴(ばち)で打ち鳴らす。日本のものは、多く、木をくりぬいて筒とし、両側面に革を張る。また、時刻の報知、軍陣での合図など、楽器として以外にも広く用いられた。

*西大寺資財流記帳‐宝亀一一年〔780〕一二月二五日(寧楽遺文)「大皷一面」
*源氏物語〔1001〜14頃〕末摘花「たいこをさへ、勾欄のもとにまろばし寄せて、てづから打ち鳴らし、遊びおはさうず」
*源平盛衰記〔14C前〕三五・義経範頼京入事「平等院の御堂より太鼓(タイこ)を取り寄、櫓の下にて打ければ」
*御湯殿上日記‐文明九年〔1477〕一二月一八日「へさいてんの御かくあり。よりあきにたいこうたせらるる」
*俳諧・犬子集〔1633〕三・時鳥「かしましき太鼓にならへ時の鳥〈慶友〉」
*尋常小学読本〔1887〕〈文部省〉一「太郎は、をぢよりふえをもらひ、二郎は、又たいこをもらひました」
 
②合図や信号に打つ(1)の音。 
*新田由良家伝記「天正八年の春、甲斐国武田勝頼西上野へ働候処に〈略〉相国の太鼓にて大返しに致し」
*浮世草子・世間胸算用〔1692〕五・三「さて道場には太皷(タイコ)おとづれて」
 
③相手のきげんをとることや座興をとりもつこと。→太鼓を打つ。
*浄瑠璃・加増曾我〔1706頃〕一「少将の恋さかづき、朝比奈がたいこにて歌ひ明かせ飲み明かせ」
*談義本・世間万病回春〔1771〕四・離魂病評「一座の程をかんがへてよく調子をとる、是を今の諺に太鼓(タイコ)とはいふ也」
*洒落本・短華蘂葉〔1786〕「わるひ太鞁ナア」
*団団珍聞‐六九三号〔1889〕「作者々々と名斗(なばか)り作者書が嫌ひで幇問(タイコ)が上手」
 
④「たいこもち(太鼓持)」の略。
*評判記・難波物語〔1655〕「人のきらへるすてものをあつめ、たいことさだめてずんどしたしみ」
*浮世草子・西鶴織留〔1694〕三・三「是より毎日かよふ程に、出合がしらに貧なる太鞁(タイコ)が付て」
*黄表紙・見徳一炊夢〔1781〕中「清太郎は太鼓・末社大ぜい来り、金の役人迄つきそひ」
 
⑤「たいこじょろう(太鼓女郎)」の略。
*洒落本・仕懸文庫〔1791〕四「ソレヨわたいがてへこに出て、しかもそのばん、雪よしで一座ァしたァな」
 
⑥「たいこむすび(太鼓結)」の略。
*人情本・春色江戸紫〔1864〜68頃〕二・一二回「二重鈍子(どんす)の丸帯を太鼓(タイコ)になすび」

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