たかつき【高坏】

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数え方(読み方)・単位

一脚(いっきゃく)、一個(いっこ)

解説

高坏は脚 (あし) がついている器なので、「脚 (きゃく) 」で数えます。

意味

①食物を盛る器。大きい坏(つき)の中央に高い脚をつけたことによる名称。古くは土製で、土高坏(つちたかつき)といった。時代が下るにつれ、坏の部分は平盤となり一般宮殿の調度として木製漆塗りが普及し、丸高坏のほかに角高坏もできた。たかすき。こしだか。
 
*万葉集〔8C後〕一六・三八八〇「香島嶺の 机の島の 小螺(しただみ)を〈略〉辛塩に こごと揉み 高坏(たかつき)に盛り 机に立てて 母にあへつや〈作者未詳〉」
*伊勢物語〔10C前〕八七「女がたより、その海松(みる)をたかつきにもりて、柏をおほひて出したる」
*宇治拾遺物語〔1221頃〕一五・一「里人、あやしく、けはひのけだかくおぼえければ、高つきに栗をやき、またゆでなどして参らせたり」
*山鹿語類〔1665〕二一・器物の用を詳にす「況や貴人の前にすすむるの器は、高衝(たかつき)にのせて其の盛物(もりもの)を高くす。卑賤の輩屈伏して手を出して取るに不〓利しむ」
*読本・雨月物語〔1776〕夢応の鯉魚「漁父が大魚(まな)を携へ来るを喜びて、高杯(タカツキ)に盛たる桃をあたへ」
 
②①をさかさにして、その上に灯明皿を置いたもの。
*枕草子〔10C終〕一八四・宮にはじめてまゐりたるころ「たかつきにまゐらせたる御殿油なれば、髪の筋なども、なかなか昼よりも顕証にみえて」

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