たけのこ/タケノコ【竹の子/筍/笋】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

竹の子は「本」、竹の子の皮は「枚」で数えます。

意味

①竹の根茎の節から生じる若芽。鱗片状の葉鞘(ようしょう=いわゆる皮)に包まれており、芽ばえてから一〇日ぐらいまでのものをあく出ししてから食用にする。モウソウチク、ハチク、マダケなどが美味とされる。最盛期は初夏。たかんな。たかな。《季・夏》
 
*古今和歌集〔905〜914〕雑下・九五七「今更になにおひいづらん竹のこのうきふししげきよとはしらずや〈よみ人しらず〉」
*源氏物語〔1001〜14頃〕胡蝶「ませのうちに根深く植へし竹のこのおのが世々にや生ひわかるべき」
*赤染衛門集〔11C中〕「たかうなを、をさなき子に おこせたる人に おやのためむかしの人はぬきけるをたけのこによりめつらしきかな」
*蔭凉軒日録‐永享一二年〔1440〕七月一八日「唐納豆、笋子、姫胡桃、寛福寺献之」
*幸若・和田宴〔室町末〜近世初〕「しんのまうそうは母のねがひ物に時ならぬしはすに笋をもとむるに、雪空山にふりみち、笋さらになかりしに、諸天是を憐み給ひ、雪の中に竹の子三本そだつ」
*俳諧・犬子集〔1633〕三・若竹「あつさにやぬく竹の子のかは衣」
*小学読本〔1874〕〈榊原・那珂・稲垣〉三「嫩苗の食ふべきは、蕨(わらび)薇(ぜんまい)独活(うど)筍(タケノコ)なり」
 
②縫い直しの古着で、以前の縫込みの部分の生地(きじ)だけ色がさめないで、目だって見えるもの。
 
③「たけのこいしゃ(筍医者)」の略。
*良人の自白〔1904〜06〕〈木下尚江〉前・二一・四「所詮監獄医なぞの筍(タケノコ)連の手には合ふもんじゃ無いよ」
*最新百科社会語辞典〔1932〕「たけのこ [隠]藪医者よりももっとまづい医者の事」
  
④「たけのこせいかつ(筍生活)」の略。
*帰郷〔1948〕〈大仏次郎〉花「『どうして、食ってをるのだ』〈略〉『たけのこぢゃ、でも、一軒の家の中には、焼けぬと何かしら在るもんだてなあ』」
*善財〔1949〕〈石川淳〉三「唐草の風呂敷につつんで持参した品物を南翠に托して処分するらしく、これはおほかたタケノコと察せられた」
 
⑤(根がつながっているところから)共同で物事をすることをいう、盗人仲間の隠語。〔隠語構成様式并其語集{1935}〕

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