たまご/タマゴ【卵】

《スポンサードリンク》
 

数え方(読み方)・単位

一個(いっこ)、一玉 (ひとたま) 、一粒 (ひとつぶ) 、一パック(いちぱっく・わんぱっく・ひとぱっく)

解説

卵は「個」で数えます。魚卵や昆虫の卵など、小さいものは「粒」で数えます。1回の産卵で生む卵の量を「ひと腹」といいます。例:「ワニはひと腹で16個〜80個の卵を生む」
商品としてのニワトリの卵は「玉」で数えることもあります。現代の小売単位は「パック」、古い小売単位は「籠 (かご) 」など。

意味

①母体動物の生殖器内に生じ、発育して幼動物となることのできるもの。だいたい球形の細胞で、中に原形質、核、卵黄、脂肪球などがはいっている。その構造は動物によって異なる。外面にはさらに卵殻(鳥類)または、卵膜(昆虫類は厚い卵胞膜、蛙などはゼリー状物質、蛇などは柔らかいじょうぶな被膜)がある。卵子(らんし)。卵細胞。

*和漢三才図会〔1712〕四四「卵(タマコ) 鳥胎也 凡物無乳者卵生」
*詞葉新雅〔1792〕「タマゴ かひとりの子 諸鳥ニイフベシ」
 
②特に、鶏の卵のこと。鶏卵。
*池辺本御成敗式目注〔室町初か〕四〇条「碁石を十二かさねて、其上に九の卵子かさねんと云へり。〈略〉碁石十二に鶏の卵を九つかさぬるに、ちっともをちず」
*羅葡日辞書〔1595〕「Leucoma 〈略〉Tamagono (タマゴノ) シロミ」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Tamago (タマゴ)〈訳〉鶏卵。カミ(上)ではカイゴという」
*浮世草子・好色一代女〔1686〕二・四「昼夜のわかちもなくたはぶれ掛て、よはれば〓汁・卵(タマゴ)・山の芋を仕掛」
*滑稽本・浮世風呂〔1809〜13〕前・上「鶏卵(タマゴ)を食たいと申ます。〈略〉なる程ヱヱ、鶏卵(けいらん)はよろしくない」
*当世書生気質〔1885〜86〕〈坪内逍遙〉九「鶏卵(タマゴ)も三つ四つ持って来い」
 
③物事の起こりはじめ。また、たね、もと。
 
④修業中の人。まだ、その事で一人前にならない人。
*評判記・嶋原集〔1655〕「この比の新造には出来物なり。〈略〉心もよし、御全盛の玉子とは此人の事にこそ」
*思出の記〔1900〜01〕〈徳富蘆花〉八・二「能吏の卵、おとなしい学者の卵、渡世上手の卵などを孵(か)へすに至極適当な生温(なまあたたか)な空気が満ち満ちて居る様に覚へ」
 
⑤和船の綱類を接続または留めるための便宜をはかって、綱の端を鶏卵状の輪にしたもの。用途により桁玉子、くくり玉子、蝉玉子などの名がある。
*今西氏家舶縄墨私記〔1813〕坤「玉子」

語源

上代には「卵」を表わす語として「かひご(殻子)」があったが、中世において「蚕」が「かいご」とも呼ばれ、それによる同音衝突を避けるために「たまご」が用いられるようになった。近世に入って「たまご」が一般化し、現在に至る。

《スポンサードリンク》
 



数え方人気 [TOP50]ビジネス文書数え方
季節用語の数え方名数一覧(1~100)