たまぐし【玉串/玉籤】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

意味

①神道の行事作法として用いられる献供物の一種で、榊(さかき)の枝などに、絹、麻、紙などを付けて神前に供えるもの。太玉串(ふとたまぐし)。
*日本書紀〔720〕神代上「玉籤、此をば多摩倶之(タマクシ)と云ふ」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「玉籤 日本紀云玉籤〈下音七廉反 多万久之〉」
*忠富王記‐文明一七年〔1485〕九月一六日「神道御表玉串御祓進上」
 
②転じて、①に用いる榊。また、榊の異称。
*散木奇歌集〔1128頃〕雑上「とへかしな玉櫛のはにみかくれてもずの草ぐきめちならずとも」
*新古今和歌集〔1205〕神祇・一八八三「神風や玉ぐしの葉を取りかざし内外の宮に君をこそ祈れ〈俊恵〉」
*風雅和歌集〔1346〜49頃〕神祇・二一三九「春の日も光ことにや照らすらん玉くしの葉にかくる白ゆふ〈藤原俊成〉」

語源

「たま」は「玉・霊」で、神霊を意味する美称であり、「くし」は天津罪の串刺の例のように、物に刺し立ててしるしにする機能を有する。もともとは、榊に限定されず、神聖な枝、もしくは枝状の物を意味した。

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