数え方（読み方）・単位
一ゲーム（いちげーむ・わんげーむ・ひとげーむ）
解説
⇒ビリヤード
意味
①ラシャ張りの長方形の台上に数個の球を置き、玉突棒（キュー）で突いて他の球に当ててポケットにおとし得点し、勝負を競う遊戯。わが国では嘉永・安政年間（一八四八〜六〇）にオランダ人により長崎の出島に持ち込まれたのが最初とされる。どうきゅう。ビリヤード。玉突遊び。
＊随筆・瓊浦雑綴〔１８０５〕中「出島の水門より、紅毛加比丹の部屋に入て、〈略〉台の上にて玉をつく戯〈玉突の戯を『マリエットスベール』と云ふ〉れを見る」
＊読売新聞‐明治一六年〔１８８３〕四月一五日「娯楽に供する遊技は囲碁、将棊〈略〉玉突、大弓、室内銃、調馬、撃剣等十六技にて」
＊即興詩人〔１９０１〕〈森鴎外訳〉〓家「少年紳士等打寄りて撞球戯（タマツキ）をなせり」
＊こゝろ〔１９１４〕〈夏目漱石〉一「玉突（タマツキ）だのアイスクリームだのというハイカラなものには」
②（玉突の球がつぎつぎ他球に当たるところから）追突された車両が前へおし出され、そのまた前の車両に追突する状態をいう。「玉突き衝突」
