たもと【袂/手本】

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数え方(読み方)・単位

一枚(いちまい)

解説

和服の袖 (そで) の下の袋状になった部分のことで「枚」で数えます。

意味

①手の肱(ひじ)から肩までの部分。二の腕。また、手首、袖口のあたりとする説もある。
 
*万葉集〔8C後〕三・四三九「帰るべく時はなりけり京師(みやこ)にて誰が手本(たもと)をか吾が枕かむ〈大伴旅人〉」
*万葉集〔8C後〕五・八〇四「少女らが 少女さびすと 唐玉を 多母等(タモト)に纏かし〈山上憶良〉」
*万葉集〔8C後〕一五・三七一一「我が袖は多毛登(タモト)通りて濡れぬとも恋忘貝とらずは行かじ〈遣新羅使人〉」
 
②着物の、袖口の下の袋のようになった部分。そで。

*古今和歌集〔905〜914〕秋上・二四三「秋の野の草のたもとか花すすき、ほにいでてまねく袖とみゆらん〈在原棟梁〉」
*宇津保物語〔970〜999頃〕吹上下「雲井よりたもとに降れる初雪のうちとけゆかん待つが久しき」
*三国伝記〔1407〜46頃か〕四・一五「羅綾の衫(タモト)鮮かに錦の裙斜(なめらか)なり」
*風流懺法〔1907〕〈高浜虚子〉一力「四人が袂をそろへて舞ふ」 
 
③かたわら。そば。ふもと。
*狂歌・才蔵集〔1787〕三「夏のよの月をみはしのたもとにてふいたる汗も風にひたたれ」
*雑俳・柳多留‐九〇〔1826〕「長安の橋の袂に沓直し」
*其面影〔1906〕〈二葉亭四迷〉五一「いつかお茶の水橋を渡って、此処は橋の袂である」

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