たらい【盥】

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数え方(読み方)・単位

一個(いっこ)、一口(いっこう)

解説

「口 (こう) 」は口の広い器具などを数える語です。「枚」で数えることもあります。

意味

(「てあらい(手洗)」の変化した語)
 
①水や湯を入れて、顔や手足を洗うのに用いる平たい容器。古く、多くは、持つための取っ手が二つ付いていた。現在は、主として洗濯に用いる比較的大型のものをさし、木製・金属製・硬質ビニール製などのものがある。
 
*延喜式〔927〕三四・木工寮「手洗 径一尺五寸。深五寸」
*伊勢物語〔10C前〕二七「女の、手洗ふ所に貫簀(ぬきす)をうち遣りて、たらひのかげに見えけるを」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕六「盥 説文云盥〈音管一音貫 楊氏漢語抄云澡手 多良比 俗用手洗二字〉澡手也 字従臼水臨皿也」
*枕草子〔10C終〕一二〇・正月に寺にこもりたるは「半挿(はんざふ)に手水入れて、手もなきたらひなどあり」
*書陵部本類聚名義抄〔1081頃〕「手洗 タラヒ」
*大鏡〔12C前〕二・時平「たらひして御手すます事なかりき」
*詩学大成抄〔1558〜70頃〕七「盥(くゎん)はたらいなり。口をすすぐはんざうたらいのこと也」
*俳諧・武蔵曲〔1682〕「芭蕉野分して盥に雨を聞夜哉〈芭蕉〉」
 
②馬を洗うのに用いる大だらい。馬盥(うまだらい・ばだらい)。
*三好筑前守義長朝臣亭江御成之記〔1561〕「御厩三間新造に立三間の厩の面の脇也〈略〉馬船新調、たらひ同前」
 
③宗教的な清めのため水を入れておく容器。
*旧約全書〔1888〕出埃及記・四〇「洗盤(タラヒ)を集会の天幕とその壇の間に置ゑて之に水をいれ」

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