数え方(読み方)・単位
①一題 (いちだい)
②一冠 (いっかん) 、一タイトル(いちたいとる・ひとたいとる)
解説
①題名は「題」で数えます。
②スポーツや将棋などで勝ち取った選手権は「冠」「タイトル」で数えます。
意味
①書物や映画・演劇などの標題。また、記事の見出し。
*外来語辞典〔1914〕〈勝屋英造〉「タイトルTitle (英) 表題。書名。肩書」
*真理の春〔1930〕〈細田民樹〉手形の手品師・一三「『ルクサンブールの夕』といふタイトルのフイルムで、映画は日曜の夕方の公園を一人の青年が散歩するところから始まり」
*黯い潮〔1950〕〈井上靖〉二「S旅館の記事には『総裁に似た人が』、捜査課長の談話には『確認にはまだ早い』と極めて控へめにタイトルを附けた」
*インテリゲンチア〔1951〕〈高見順〉一「オグバーンにそういうタイトルの本があるのかね」
②映画などの字幕。
*蟹工船〔1929〕〈小林多喜二〉五「弁士は字幕(タイトル)にはなかったが、『げに勤勉こそ成功の母ならずして、何んぞや!』と云った」
③(スポーツの)選手権。また、その保持者の資格。
*鉄橋〔1958〕〈吉村昭〉三「北尾が、全日本、東洋と次々とタイトルをかち得てゆくにつれて」
④称号。肩書。
*真理の春〔1930〕〈細田民樹〉森井コンツェルン・七「彼はバツチェラー何とかの称号(タイトル)の手前、夫人には『神』を説き、娘には『モダン』を語るといふ風に」