てがかり【手掛かり/手懸かり】

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数え方(読み方)・単位

一つ(ひとつ)

解説

意味

①手を掛ける所。とりつく所。
*文明本節用集〔室町中〕「手懸 テカガリ」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Tegacari (テガカリ)〈訳〉登ったりする時などに手をかける場所」
*浄瑠璃・曾我虎が磨〔1711頃〕上「露滑(なめら)かに苔蒸(む)して、手がかりもなき野面(づら)の石」
*西洋道中膝栗毛〔1874〜76〕〈総生寛〉一二・下「ころがるまいとふみこたへる手がかりに供七が天窓へ手をかけ」
 
②手をつけるいとぐち。調べたりするためのいとぐちとなるもの。
*浮世草子・傾城禁短気〔1711〕五・三「お気に入らぬ模様を存ぜねば、おわびこと申さふ手がかりがない」
*人情本・春色梅児誉美〔1832〜33〕四・二〇齣「いろいろ心をつけておりますが、只今もって手(テ)がかりが、といはれて」
*花間鶯〔1887〜88〕〈末広鉄腸〉中・二「四人は孰(いづ)れへ潜伏せしにや手掛(テガカ)りとては更に無かりけり」
*とむらい師たち〔1966〕〈野坂昭如〉「先生の紹介を手がかりに、堂島北浜あたり、予約とりにまわり」
 
③相場で売買を行なう動機〔最新現代語辞典{1933}〕。
 
④「ほうらい【二】(2)」に同じ。
*壺の石文〔1698〕躾形之帖「正月 手掛(テガカリ)の図 蓬とも言ふ」

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