てほん【手本】

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数え方(読み方)・単位

一帖 (いちじょう) 、一つ(ひとつ)

解説

⇒てかがみ(手鑑)

意味

①文字や絵画などを習うときに、そばに置いて模範とするために書かれた本。臨本。
*宇津保物語〔970〜999頃〕国譲上「『右大将殿より』とて、て本四くわん、いろいろのしきしにかきて」
*源氏物語〔1001〜14頃〕若紫「いまめかしきてほむ習はば、いとよう、書い給ひてん」
*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・三「内かたへきこゆる程手本よみて手ならひするは、其身の徳なり」
*米欧回覧実記〔1877〕〈久米邦武〉一・三「画図に及ぶは、其動植の状を目撃し、真物を粉本(テホン)として、実形を画描するために便を与ふ」
 
②物事を行なうのに、模範とすべき人や物、または行ない。見ならうべきこと。模範。
*平家物語〔13C前〕九・木曾最期「是を見給へ、東国の殿原、日本一の甲の者の自害する手本とて」
*日蓮遺文‐聖愚問答鈔〔1265〕下「父母の命に背て無為に入り、還て父母を導くは孝の手本なる事」
*太平記〔14C後〕一〇・高時并一門以下於東勝寺自害事「早々御自害候へ。高重先を仕て手本に見せ進(まいら)せ候はん」
*虎寛本狂言・武悪〔室町末〜近世初〕「身共が能い手本じゃに依て、そなたも随分御奉公を大切に勤さしめ」
 
③標準となる型、様式。また、商品などの見本。
*評判記・野郎虫〔1660〕玉木権之丞「面体はにんぎゃう屋につかはして、わかしゅ人形の、手本(テホン)にさせたき人なり」
*浮世草子・日本新永代蔵〔1713〕四・五「商人はすりかへて手本より悪敷ものをつきまぜるなど」

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