てこ【梃子/梃/手子】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

意味

①支点のまわりに回転しうる棒。力のモーメントを利用して、小さい力を大きい力にかえることができる。機械や工具の一要素として広く利用されている。槓杆(こうかん)。レバー。てこじ。
*日葡辞書〔1603〜04〕「Teco (テコ)〈訳〉木製のてこ」
*俳諧・桃青三百韻附両吟二百韻〔1678〕「天につらぬく虹のつっぱり〈芭蕉〉 その四隅多門は手木(テコ)をよこたへて〈信章〉」
*雑俳・たから船〔1703〕「どこまでも恋の車に文の手杵」
*浄瑠璃・薩摩歌〔1711頃〕中「これかふ並んだ妹背の中〈略〉手こを入れても離れはせぬ」
*俚言集覧〔1797頃〕「手子 〈略〉堅木或銕にて物を抉する具を手子と云」
*工学字彙〔1886〕〈野村龍太郎〉「Lever 梃(テコ)」
 
②ある大きな目的を達成するための、有力なとっかかりや手段。
*高校生の「集団万引」〔1957〕〈乾孝〉「こんな事件をテコにして、『だから修身科特設が急務なのだ』などということになったら」
*日本の思想〔1961〕〈丸山真男〉一・四「理論が現実を動かすテコとなるという、これまた凡そデカルト、ベーコン以来近代的知性に当然内在しているはずの論理は」
 
③盗人・てきや仲間の隠語。

(イ)手をいう。〔隠語輯覧{1915}〕

(ロ)箸・フォークをいう。〔日本隠語集{1892}〕

(ハ)男子をいう。〔特殊語百科辞典{1931}〕

(ニ)陰茎をいう。〔隠語構成様式并其語集{1935}〕

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