テンプラ/てんぷら【天麩羅】

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数え方(読み方)・単位

一個(いっこ)、一本(いっぽん)、一枚 (いちまい) 、一皿(ひとさら)、一品 (ひとしな) 、一品 (いっぴん)

解説

細長いエビやアナゴのてんぷらは「本」で数えます。かき揚げは「枚」で数えます。料理として数える場合は「皿」「品」などを用います。

意味

({ポルトガル}tempero )
 
①魚介類に、水溶きした小麦粉の衣をつけて、胡麻油、菜種油などで揚げた料理。江戸時代にはじまる。ふつう野菜類を揚げたものは精進揚げという。
*歌仙の組糸〔1748〕一〇月「てんふらは何魚にても温飩の粉まぶして油にて揚る也」
*料理早指南〔1801〜04〕「てんふら かしら落しほねぬきくずのこ付て油にて上る」
*滑稽本・浮世床〔1813〜23〕初・下「一寸外へ出ると天麩羅(テンプラ)や大福餠を買食するか」
*東京風俗志〔1899〜1902〕〈平出鏗二郎〉中・八・飲食店。料理店「天麩羅は、また都人の好むで食ふ所にして」
 
②「テンプラうどん(天麩羅饂飩)」「テンプラそば(天麩羅蕎麦)」の略。
*東京風俗志〔1899〜1902〕〈平出鏗二郎〉中・八・飲食店。料理店「蕎麦麺は〈略〉其種類にもかけ・盛りを普通(なみ)とし〈略〉天麩羅・おかめ・花巻・卵とぢ・鴨南蛮など甚だ多し」
 
③小麦粉を練った種を油で揚げて砂糖の衣をかけた菓子。
*随筆・嬉遊笑覧〔1830〕一〇上「凡、菓子、何にても、沙糖を衣にかくるを、てんふらと云」
 
④(表面(衣)と中身が違っているというところから)めっきしたもの。また、にせ学生。
*安愚楽鍋〔1871〜72〕〈仮名垣魯文〉初「くさりはきんのてんぷらと見えたり」
*道草〔1915〕〈夏目漱石〉七〇「健三は比田の振下げてゐる金時計と金鎖の事を思ひ出した。兄はそれを天麩羅(テンプラ)だらうと云って陰で評してゐたが」
*六白金星〔1946〕〈織田作之助〉「アオキから尾行して来たテンプラらしい大学生の男が」

語源

調理の意のポルトガル語Tempero から〔話の大事典=日置昌一・すらんぐ=暉峻康隆・上方語源辞典=前田勇・外来語辞典=荒川惣兵衛〕。
山東京伝が、利助という者の売る胡麻揚に命名したもの。利助はフラリと江戸へ来た天竺浪人であるから天麩羅であり、また天は揚げる、プラ(麩羅)は小麦粉の薄いものをかけることを意味するところから〔蜘蛛の糸巻〕。

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