てんじょう【天井】

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数え方(読み方)・単位

一枚 (いちまい) 、一面(いちめん)

解説

天井は「枚」「面」で数えます。天井板は「枚」、天井に描かれた天井画などは「面」で数えます。

意味

①屋根裏をおおい隠し、塵よけ、保温のためなどに板を室内の上部に張ったもの。初めは天蓋として上から釣り、または柱を立てて上においたが、後には造りつけになった。

*正倉院文書‐天平宝字三年〔759〕三月・大仏殿廂絵画師作物功銭帳(大日本古文書・四)「彩色天井板花壱万拾壱区別〈方八寸〉」
*宇津保物語〔970〜999頃〕楼上上「ろうのてん上には鏡がた・雲のかたを織りたる高麗錦を張りたり」
*徒然草〔1331頃〕五五「天井の高きは、冬寒く、灯暗し」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Tenjouo (テンジャウヲ) ハル」
*尋常小学読本〔1887〕〈文部省〉五「天井より糸を下げ、其先きに、小さきごむ球を結び付け、杖にて之を三度突」
 
②物の最も高いところ。特に物の内部の高い所についていう。
*義経記〔室町中か〕七・判官北国落の事「懸けさせたる笈のあしに〈略〉てんじゃうには四尺五寸の大太刀をまよこさまにぞおきたりける」
*親元日記‐文明一五年〔1483〕五月一三日「御方御所様御蚊帳事〈略〉てんじゃうのひろさ五尺四寸五分、御たけ六尺一寸五分、袋より下の事也」
 
③からかさのてっぺんに当たる部分。
*万金産業袋〔1732〕一「天井(テンジャウ)ばかり青を、紅葉といひ、ぐるりの青きを軒青(のきあを)といふ」
 
④「てんじょう(天上)(4)」に同じ。
*売卜先生糠俵後編〔1778〕下「恐ろしき物の天井(テンジャウ)は色なり」
*滑稽本・七偏人〔1857〜63〕三・中「おれかうみえても色師の天井(テンジャウ)といふだったからネ」
 
⑤物価や相場などの最高値。
*大坂繁花風土記〔1814〕米方通言「天井」
*現代経済を考える〔1973〕〈伊東光晴〉・三「創設されたSDRの量だけ国際収支の赤字国は手持外貨がふえたことであり、その分だけ国際収支の天井が高くなったこと」

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