てんぴ【天火】

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数え方(読み方)・単位

一台(いちだい)

解説

オーブンともいい、「台」で数えます。中に入れる天パンは、上から「1段目」「2段目」と数えます。

意味

①(「てんび」とも)「てんか(天火)(1)」に同じ。
*羅葡日辞書〔1595〕「Rapidus 〈略〉イカニモ ハヤキ コト、例、tenpi (テンピ)、イナヅマ ナド」
*御伽草子・岩竹(古典文庫所収)〔室町末〕上「てん火、いなづま、はたたがみなりのごとくにて」
*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕四・四「俄に黒雲立まよひ、車軸平地に川を流し、風枯木の枝折て、天火(テンヒ)ひかり落て」
 
②天から降って火事を起こすという火の玉。
*御伽草子・相模川(幸若舞曲集所収)〔室町末〕「そのいろをこそとゑとおほせられけれは、たたてん火のひかり物候そと申」
*随筆・甲子夜話〔1821〜41〕九「佐嘉にては時として天より火毬降ることあり里人テンビと謂ふ〈テンビは天火なるべし〉」
 
③太陽光の熱エネルギー。
*三河物語〔1626頃〕三「天火あつきとて、かきがみをかぶりて、我等にも不出合してふせりて有に」
*窮理図解〔1868〕〈福沢諭吉〉一章「日輪の温気は誰も知らざるものなし、これを集れば物を焼くべし、硝子にて天火(テンピ)を取るも外の訳にはあらず」
*落語・ちきり伊勢屋〔1893〜94〕〈禽語楼小さん〉「ひびたけのいった天眼鏡で天火(テンピ)を取って板を焼き」
 
④上気したり、酒に酔ったりして赤くなった顔。
*浄瑠璃・津国女夫池〔1721〕三「くはっと気あがり、顔はてん火」
 
⑤中に入れた材料を上下四方の熱で蒸し焼きにするための用具。オーブン。
*三匹の蟹〔1968〕〈大庭みな子〉「由梨はばたんと天火の蓋をあけた」

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