数え方(読み方)・単位
一張り (ひとはり)
解説
「張り」はテント・幕・蚊帳 (かや) などを数える語です。「張 (ちょう) 」で数えることもあります。
意味
解体して持ち運びのできる、骨組と布製の覆いからなる軽便家屋。移動生活を営む牧畜・狩猟民族では日常の住居として用いる。露営用として、またサーカス・芝居などの掛小屋として用いられるものもあり形態は多様である。天幕。《季・夏》
*寄笑新聞〔1875〕〈梅亭金鵞〉六号「山の間の涼しさうな平地へ天幕(テント)を張り本陣を居(すへ)て」
*風俗画報‐一七七号〔1898〕靖国神社大祭の景況「北側南側一帯には棚引ける白雲かとばかりテントを二列に張りて」
*妻木〔1904〜06〕〈松瀬青々〉夏「てんと持ち林に入るや避暑の客」