てつづき【手続き】

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数え方(読み方)・単位

一回(いっかい)、一度(いちど)

解説

意味

①物事を行なう順序や方法。てはず。手順。
*滑稽本・八笑人〔1820〜49〕二上「そこから二人で手続(テツヅキ)をおぼえて下だっし」
*歌舞伎・鶴千歳曾我門松(野晒悟助)〔1865〕序幕「いやもう貧乏させたお蔭には、台所元でもさせますると、其手(テ)つづきといふものは、茶の湯の師匠でも及びませぬ」
*経国美談〔1883〜84〕〈矢野龍渓〉前・一八「奸党を宴席に襲ふべきの手続きを尋ね問へば」
*芋粥〔1916〕〈芥川龍之介〉「出来る事なら〈略〉そんな手続きに、万事を運ばせたい」
 
②物事の行なわれた経過。
*滑稽本・和合人〔1823〜44〕二・上「今までの手つづきをくはしく話し」
*内地雑居未来之夢〔1886〕〈坪内逍遙〉五「彼の料理屋にて聞たる話、はじめて手がかりを得し事まで、手続(テツヅキ)一通りを説しめせば」
*運命論者〔1903〕〈国木田独歩〉六「如何して此等の事実が僕に知れたか、其手続(テツヅキ)を簡単に言へば」
 
③手がかり。
*歌舞伎・吉様参由縁音信(小堀政談)〔1869〕三幕「もしおつな所から手続(テツヅ)きがあるものぢゃ」
*歌舞伎・芽出柳緑翠松前〔1883〕五幕「魚屋の一心太助が爰へ来て、よい手続(テツヅ)きにありつくも」
 
④その人に関係のある人。ゆかり。
*人情本・英対暖語〔1838〕二・八回「御代参を待恋(まちこが)れたり、お宿下りをこせついたり、またその手つづきへ手を出したり」
 
⑤(─する)一定の目的を達するために経過すべき処置。また、それに従って実行すること。
*婦女の鑑〔1889〕〈木村曙〉一三「旅費其他旅行券は残らず手続き致し置候へば」
*坊っちゃん〔1906〕〈夏目漱石〉一「規則書をもらってすぐ入学の手続をして仕舞った」
*土〔1910〕〈長塚節〉一〇「それへ印形を捺(お)せばそれで手続は済むんだからな」

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