てっとう【鉄塔】

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数え方(読み方)・単位

一基 (いっき) 、一本(いっぽん)

解説

形状が細長いため、「本」でも数えます。
⇒とう(塔)

意味

①鉄の塔。
*今昔物語集〔1120頃か〕七・六「其の傍に一の鉄塔有り、大般若経の二十万偈を収め奉り」
*正法眼蔵〔1231〜53〕行持上「師の坐禅には八寸の鉄塔一基を頂上におく」
*虚実〔1968〜69〕〈中村光夫〉大の虫「『あれが展望台です』政彌が前方の小さな鉄塔をさして云った」
 
②仏語。南天竺にあって金剛頂経の大本を収めてあるという鉄塔のこと。この中で、龍樹(龍猛菩薩)が金剛薩〓(こんごうさった)から、密教の根本教典、大日経・金剛頂経を相承したといわれる。この相承を鉄塔相承という。
*梁塵秘抄〔1179頃〕二・法文歌「龍樹菩薩はあはれなり、南天竺の鉄(テッ)たうを、扉(とぼそ)を開きて秘密教を、金剛薩〓(こんがうさた)に受けたまふ」
 
③高圧送電線などの支柱とする、鉄骨を組んだ柱。
*潮騒〔1954〕〈三島由紀夫〉七「千代子は鴎が、鳥羽駅前のケーブル・カアの鉄塔よりも、もっと高く飛ぶ瞬間に、心の中で賭をしてゐた」
*日本拝見‐四日市〔1957〕〈浦松佐美太郎〉「大きな高圧送電線の鉄塔と並行したこの道路を」

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