チャルメラ【charamela】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

屋台などで客寄せのために鳴らす管楽器の一種で、「本」で数えます。
⇒がっき(楽器)

意味

①オーボエ属の古典的管楽器の一つ。真鍮製で、一六世紀ポルトガルやスペインから日本に伝来した。南蛮笛。スールナイ。
 
②①の楽器に由来する管楽器。ダブル‐リードを持つ簡単な構造の縦笛型で、先端は朝顔状に開く。現在では、屋台の中華そば屋の宣伝に使用。

*呂宋覚書〔1671〕「其外色々はやし物あり、尤チャルメイラあり」
*狂歌・銀葉夷歌集〔1679〕九「ちゃんめらも吹ぬる風に乗そむるめでたいたうの舟おろし哉」
*浮世草子・好色二代男〔1684〕八・二「らっばちゃるめら、万の物の音迄もゆたかに」
*雑俳・三国志〔1709〕「京よし原にやめるチャルメロ」
*浄瑠璃・大職冠〔1711頃〕三「吹くやらっぱもちゃるめるも、万歳楽をぞ調べける」
*書言字考節用集〔1717〕七「吶 チャンメル」
*読本・椿説弓張月〔1807〜11〕続・四五回「浩処に、喇叭(らは)、吶(チャロメロ)、銅鑼鼓の音、海山に響わたりて囂(かまびす)しく」
*歌謡・端唄部類〔1858〜65〕大つゑ畢「おこめほしさにナアナアみなとだよりてちゃらめららっぱ」
*大寺学校〔1927〕〈久保田万太郎〉一「露地の下で、飴屋、チャルメラをふきはじめる」

語源

①南蛮物の一つとして渡来し、江戸時代、長崎では正月に太鼓・銅鑼(どら)・チャルメラを奏する三人組が、獅子舞のように各戸を回ったといわれる。「唐人笛」ともいわれ、長崎では唐人の葬式のときにこれを奏した。
 
②江戸城に参見に来た琉球使節は城中でこれを奏し、朝鮮使も奏した。その後、明治時代にはあめ売り用の、大正時代には屋台中華そば屋用の宣伝楽器となる。

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