ちゃせん【茶筅/茶箋/茶筌】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

抹茶をたてるときに使う竹製の道具のことで、「本」で数えます。

意味

①抹茶をたてる時、茶をかきまわして泡を立てるのに用いる具。一〇センチメートルばかりの竹筒の半分以上を細く割って穂のように作り、その末端を少し内に曲げたもの。数穂、中穂、荒穂などがある。

*文明本節用集〔室町中〕「茶箋 チャセン 或作茶筅」
*虎寛本狂言・長光〔室町末〜近世初〕「茶の湯の道具〈略〉茶せん・柄杓、何を求めうと儘(まま)じゃ」
*随筆・雲萍雑志〔1843〕二「奈良の二月堂にて、むかしは青竹にて麁末なる茶筅を売り」
*蝶の皿〔1969〕〈秦恒平〉「私が茶筅をつかいますのがはた眼にも綺麗で」
 
②江戸時代、茶筅や竹細工の製造販売を業とした者。竹細工のかたわら、農業、漁業にも従事した。中国地方に多く、百姓とは区別され、水呑百姓の下に位置づけられ、不当に差別を受けた。地方により鉢屋(はちや)ともいう。
*御触書天明集成‐四八・安永七年〔1778〕一〇月「就中中国筋之ゑた非人茶筅之類、盗賊悪業もの之宿又は盗物之世話致し趣も粗相聞」
 
③「ちゃせんがみ(茶筅髪)」の略。

*今川大双紙〔15C前〕躾式法の事「ゑぼしを着ざる時は、髪をちゃせんに結ふ也」
*浮世草子・武道伝来記〔1687〕八・三「居眠(ゐねふり)しばしとて柱にあたりて立かけの髪、茶筅(チャセン)になりぬ」
*雑俳・柳多留‐三二〔1805〕「いつとなく茶せんを後家は丸くする」

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