ちゃや【茶屋】

《スポンサードリンク》
 

数え方(読み方)・単位

一軒 (いっけん) 、一店 (いってん)

解説

意味

①製茶を販売する家。葉茶屋。
 
②茶室の一種。掛け茶屋風に造った茶室。
*看聞御記‐応永三〇年〔1423〕七月一五日「夜光台寺茶接待密密見物、若宮、宰相以下相伴、座敷餝〈茶屋〉」
*宗湛日記‐天正一五年〔1587〕二月一三日「宗湛一人 御茶屋にて ゐろり かなつほ 五徳すへ井戸茶椀道具仕入て」
 
③路傍で湯茶などを供して人を休息させる商売。また、その店。茶店。
*日葡辞書〔1603〜04〕「Chaya (チャヤ)〈訳〉路傍にあり、茶碗に茶をいれて売る店」
*虎明本狂言・薩摩守〔室町末〜近世初〕「茶を一ふくたべたひ、さだめてかうまいったらば、茶やのなひ事は有まひほどに」
*日本財政経済史料‐九・交通・駅伝・諸規則・文政八年〔1825〕二月日「万石以上へ御達 一、諸家参覲交代之節、本陣に小休可〓致処、近年諸家之内に者宿内端場之茶屋等へ小休いたし」
 
④上方の遊里で客が遊女・芸者を揚げて遊ぶ家。揚屋より格が低く、大夫(たゆう)をよぶことはできなかった。色茶屋。
*仮名草子・尤双紙〔1632〕上・三一「あかき物のしなじな〈略〉茶屋のかかのまへだれ」
*仮名草子・都風俗鑑〔1681〕一「此うちにも上のかひては、たとひ端(はし)なれどもつぼねにて仮契(けちぎり)などはせぬなり。挙屋へよぶなり。其つぎなるは茶屋へよぶなり」
*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕一・二「けふ一日の遊興して老ての咄の種にもと思い極め、揚屋の町は思ひもよらず、茶屋(チャや)にとひ寄」
 
⑤「ちゃやおんな(茶屋女)」の略。
*浮世草子・好色一代男〔1682〕四・五「其跡は、あいの女とて、茶屋(チャヤ)にもあらず、けいせいにでもなし」
*浮世草子・世間娘容気〔1717〕一「無筆なる茶(チャ)屋風呂や、白人が客の方へのとどけの文の祐筆して」
*役者論語〔1776〕あやめぐさ「けいせいは古風にてだてなるがよし。茶やふろやは当世過てするがよし」

《スポンサードリンク》
 



数え方人気 [TOP50]ビジネス文書数え方
季節用語の数え方名数一覧(1~100)