ちりがみ【塵紙】

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数え方(読み方)・単位

一枚 (いちまい) 、一箱 (ひとはこ)

解説

⇒ティッシュペーパー

意味

楮(こうぞ)の外皮のくずですいたり、屑紙をすき返したりして作った粗末な紙。表面に塵滓(かす)があるのでいう。鼻紙や落とし紙として用いた。また、一般に鼻紙や落とし紙のこと。ちりし。
 
*日葡辞書〔1603〜04〕「Chirigami (チリガミ)〈訳〉非常に粗末な紙」
*浮世草子・好色一代男〔1682〕四・一「塵紙(チリガミ)にて細工に、双六の盤をこしらへ」
*浄瑠璃・心中天の網島〔1720〕上「一分小判紙ちりちりかみで、内の身代漉き破れ紙の、鼻もかまれぬ紙くず治兵衛」
*雑俳・神風〔1742〕「残る香や・まだ塵紙も口で取る」
*文芸類纂〔1878〕〈榊原芳野編〉七「楮を伐り〈略〉其〓皮を削り去り其麁皮亦楮皮紙(チリガミ)を造るに用ゐる」
*思出の記〔1900〜01〕〈徳富蘆花〉三・一六「顔を洗ひ、鼻に塵紙の栓をして」
*百鬼園随筆〔1933〕〈内田百聞〉琥珀「かけらも固りもちり紙につつんで、屑籠の中に捨ててしまった」

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