ちょうし【銚子】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

手に提げて持ち運べる銚子は、古くは「提 (さ) げ」「枝 (えだ) 」でも数えました。

意味

①酒を入れて杯につぐ長い柄のついた器。注ぎ口の両方にあるのを諸口(もろぐち)、一方にだけあるものを片口(かたくち)という。

*蜻蛉日記〔974頃〕中・天祿元年「この寺の別当とおぼしき法師、てうしに水をいれてもてきて」
*平家物語〔13C前〕一二・泊瀬六代「銚子どももて酒すすめむとする処に」
*浄瑠璃・新うすゆき物語〔1741〕中「お傍の(こしもと)入かはり立かはり心計(ばかり)の蝶花形。銚子(テウシ)くはへの三々九度」
 
②燗をした酒を入れて杯に注ぐための酒器。銅・ 鉄製で、注ぎ口と提げ弦が付いた蓋付きの鉄瓶形。また、(1)の代用として使った燗鍋。

*日葡辞書〔1603〜04〕「Chôxi (チョウシ)」
*浮世草子・好色一代男〔1682〕一・七「さらに又所を替てとおもふ内にせはしく銚子(テウシ)かえる事あり」
*歌舞伎・青砥稿花紅彩画(白浪五人男)〔1862〕三幕「白雲頭の小僧の酌で、鉄ッくせえ銚子(テウシ)の酒は真平(まっぴら)だ」
 
③酒を入れ、燗をするための瓶状の容器。徳利(とくり)。

*歌舞伎・三人吉三廓初買〔1860〕五幕「丁度二銚子(テウシ)半。五合入りんした」
*安愚楽鍋〔1871〜72〕〈仮名垣魯文〉二・下「そしておてうしをごくあつくして三枚でもっておいで」
*破戒〔1906〕〈島崎藤村〉一六・五「間も無く酒瓶(テウシ)の熱いのが来た」

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