ちゅうしゃ【注射】

《スポンサードリンク》
 

数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)、一筒 (いっとう)

解説

「筒」はアンプルの容量の単位。「1筒」は1cm3。現在は、容量に関係なく1回の注射、1アンプルの意味で用います。注射針も「本」で数えます。

意味

①液体や光線、電波などをそそぎかけること。転じて、ある物事に向かって、視線や注意などを絶えず集中させること。

*江戸繁昌記〔1832〜36〕四・仮宅「其の墨水に枕(のぞ)む、水碧紅欄、注射発揮す。真個に龍宮湧き、蓬島浮ぶ」
*改正増補物理階梯〔1876〕〈片山淳吉〉下・三〇「又雷と電とは共に電気の注射を以て発生すること、従来人の疑ふ所なりしに、一千七百五十二年亜米利加の鴻儒富蘭克林氏之を試験して、初めて其確証を得たり」
*経国美談〔1883〜84〕〈矢野龍渓〉前・四「満場会民の視線は敵味方となく皆な威波能の一身体に向って注射し」
*行人〔1912〜13〕〈夏目漱石〉帰ってから・一二「客は蒼蠅(うるさ)い程お重に同情の言葉を注射(チュウシャ)した後」
*旧唐書‐李泌伝「詞弁注射、坐人皆屈」
 
②液状の薬剤を注射器で直接体内に注入すること。注入する場所により皮内注射、皮下注射、静脈内注射、動脈内注射、臓器内注射などと呼ぶ。内服の場合より効力が早く現われる。

*舎密開宗〔1837〜47〕内・一四・二三五「或云蒼鉛四分に鉛二分を〓和する者は甚だ〓易し〓薬に用ひ或は解剖家。諸蔵脉絡に注射し而後蔵腑を腐爛すれば此金質残留て」
*三四郎〔1908〕〈夏目漱石〉一「レオナルド・ダ・〓ンチと云ふ人は桃の幹に砒石を注射(チュウシャ)してね」
*一握の砂〔1910〕〈石川啄木〉手套を脱ぐ時「死にし児の 胸に注射の針を刺す 医者の手もとにあつまる心」

《スポンサードリンク》
 



数え方人気 [TOP50]ビジネス文書数え方
季節用語の数え方名数一覧(1~100)