とばり【帳/帷】

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数え方(読み方)・単位

一枚(いちまい)

解説

区切りや隔てとする布のことで、「枚」で数えます。

意味

①室内や寝所・帳台・厨子・高御座(たかみくら)、また、外部との境などに垂らして、区切りや隔てとしたり、光をさえぎったりなどするための布。壁代(かべしろ)、几帳(きちょう)、のれんなど。とばりちょう。

*日本書紀〔720〕履中即位前(図書寮本訓)「乃ち室(よとの)に入て、帳(トハリ)を開きて玉床(みゆか)に居(ま)します」
*新撰字鏡〔898〜901頃〕「幌 窓簾也 止波利」
*蜻蛉日記〔974頃〕中・天祿二年「たてたるもの、のこのなめりとみる。もののとばり、簾」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Tofari (トハリ)〈訳〉像の前や高貴な人のいる場所の前にさげるりっぱな幕」
*浮世草子・好色盛衰記〔1688〕三・五「是非をがみたき願ひなれば、戸張あげけるに」
*俳諧・鶴のあゆみ〔1735〕「雪村が柳見にゆく棹さして〈枳風〉 酒の幌(トバリ)に入あひの月〈コ斎〉」
 
②物を隔て区切るもの、覆い隠して見えなくするもののたとえにいう。

*建長八年百首歌合〔1256〕「七夕のよとてのすがた立かくすきりのとはりに秋風ぞふく〈藤原家良〉」
*雅言集覧〔1826〜49〕「とばり 幌〈略〉霧のとばり、紅葉のとばり 是等はよそへてよめるなり」
*邪宗門〔1909〕〈北原白秋〉外光と印象・顔の印象「内と外 かぎりなき懸隔(へただり)に帷(トバリ)堕つれば、あな悲し」
*河口にて〔1960〕〈北杜夫〉「白い濃霧の帳(トバ)りの中にくろい影があって」

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