とびぐち【鳶口】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

消防士や鳶職 (とびしょく) が使う鉄製の鉤 (かぎ) がついた棒のことで、「本」で数えます。

意味

①棒の先端に、鳶のくちばしに似た鉄製の鉤(かぎ)を付けたもの。物をひっかけたり、引き寄せたりするのに用いる。
*俳諧・生玉万句〔1673〕「鴟口のさきとがる三ケ月〈正春〉 秋かぜをおききゃるかとて木やりして〈重故〉」
*俳諧・談林十百韻〔1675〕下「山寺を仕まふ大八花車〈卜尺〉 鳶口帰る春の夕暮〈松意〉」
*人倫訓蒙図彙〔1690〕三「〓者 普請の場又は大石大木を引動す役人也。鴟口(トビグチ)をもって打立て引事もあり」
*読方入門〔1884〕〈文部省〉「ぽんぷ、はしご、とびぐちは、くゎじをふせぐ だうぐなり」
 
②「とび(鳶)の者」に同じ。
*東京日日新聞‐明治七年〔1874〕七月二六日「鳶口も長髷となり、依然として旧の如し」
 
③(①が物を引き寄せる道具であるところから)欲深く物を取り込むこと。
*評判記・吉原すずめ〔1667〕下・やり手の事「かくあればとて、くまでを、すきとはなれよとにはあらず、さだまりたる手のよきとびぐちは、くるしかるまじき事也」

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