とう【塔】

《スポンサードリンク》
 

数え方(読み方)・単位

一基 (いっき) 、一本(いっぽん)、一塔(いっとう)

解説

塔はもともと供養や報恩を目的とした高層建築であるため「基」で数えます。その細長い形状から「本」で数えることもあります。複数の屋根が重なった塔を「重」「層」を用いて「五重の塔」のように表します。
⇒タワー

意味

①仏骨などを安置したり、供養、報恩などをしたりするために、土石などで高く築いた建造物。その形態、材質など種々変遷し、きわめて種類が多い。三重塔・五重塔・大塔・多宝塔・宝篋印塔などはその例。

*法隆寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年〔747〕(寧楽遺文)「塔壱基 五重、高十六丈」
*万葉集〔8C後〕一六・三八二八「香塗れる塔(たふ)にな寄りそ川隅(かはくま)の屎鮒(くそぶな)喫(は)める痛き女奴(めやつこ)〈長奥麻呂〉」
*源氏物語〔1001〜14頃〕蓬生「昔物語に、塔こぼちたる人もありけるを、おぼしあはするに」
*皇太子聖徳奉讚〔1255〕「塔の心のはしらには、仏舎利六粒をさめしめ」
*暗夜行路〔1921〜37〕〈志賀直哉〉三・一六「赤味のさした楠の若葉がもくりもくり八坂の塔や清水の塔の後ろに浮き上がって眺められる頃になると」
 
②高くそびえた細長い建物。
*工学字彙〔1886〕〈野村龍太郎〉「Tower 塔」
*倫敦塔〔1905〕〈夏目漱石〉「『塔(タフ)』其物の光景は今でもありありと眼に浮べる事が出来る」
 

語源

インドでは本来、遺骨を埋葬する塚または墓を指したが、釈尊の死後、その遺骨(仏舎利)を安置し、祀るための建造物が作られ、それを指すようになった。

《スポンサードリンク》
 



数え方人気 [TOP50]ビジネス文書数え方
季節用語の数え方名数一覧(1~100)