とうもろこし/トウモロコシ【玉蜀黍】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)、一株 (ひとかぶ) 、一粒 (ひとつぶ)

解説

植物としては「本」「株」で数えます。とうもろこしの果穂は「本」、中の粒状の実は「粒」で数えます。

意味

イネ科の一年草。アメリカ大陸熱帯地方の原産で、世界中に広く栽培されている。高さ一・五〜三メートル。茎は円柱状で節がある。葉は線状披針形で大きく、上面に短毛を密生し、基部は鞘(さや)となって茎を包む。雌雄同株。夏、茎頂に長い分枝状の雄花穂をつけ、葉腋に数枚の鞘葉に包まれた円柱状の果穂をつける。果穂は先端から長い毛状の花柱を出し、中軸には偏円形の果実が八〜一六列に規則正しく並ぶ。果実は澱粉(でんぷん)に富み、食用や家畜の飼料に用いられる。漢名、玉蜀黍。とうきび。なんばん。こうらいきび。たまきび。学名はZea mays 《季・秋》 ▼とうもろこしの花《季・夏》
 
*本朝食鑑〔1697〕一「南蛮黍 此即玉蜀黍也。今俗南蛮黍称唐毛呂古志」
*書言字考節用集〔1717〕六「玉蜀黍 タマキビ タウモロコシ 一名玉高粱。俗云南蛮黍(キヒ)」
*随筆・本朝世事談綺〔1733〕二・生植門「天正のはじめ、蛮舶持来る。関東にては、唐(タウ)もろこしといふ」
*日本植物名彙〔1884〕〈松村任三〉「タウモロコシ ナンバンキビ 玉蜀黍」
*六百句〔1947〕〈高浜虚子〉昭和一七年「玉蜀黍(タウモロコシ)を二人互ひに土産かな」

語源

モロコシ(蜀黍)の上にトウ(唐)を冠したものである。本来、モロコシも中国の意であるから、さらにトウを付けるのは不自然であるが、先に日本に渡来したモロコシの語源が忘れられ、後に渡来した「玉蜀黍」が「中国から伝わった蜀黍」として命名されたものか。また、トウモロコシという語形は、現代では関東を中心に分布しているが、その北隣にトウキビ系の語が、西隣にモロコシという語形が分布するので、この二語系の混淆とも考えられる。

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