つぼみ【蕾/莟】

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数え方(読み方)・単位

一個(いっこ)、一つ(ひとつ)

解説

意味

①花の、まだ花弁が咲き開かないもの。

*万代和歌集〔1248〜49〕春上「白妙の花のつぼみをめにかけていそぢの峯をおりぞわづらふ〈藤原俊頼〉」
*饅頭屋本節用集〔室町末〕「莟 ツボミ」
*俳諧・奥の細道〔1693〜94頃〕出羽三山「桜のつぼみ半ばひらけるあり」
*読書入門〔1886〕〈文部省〉「このざくろのきには、おほくのつぼみとはなとあり」
*黴〔1911〕〈徳田秋声〉二〇「蕾の固い桜の片側に植った人道に、薄日が照ったり消えたりして」
 
②将来が期待されるが、まだ一人前でない年ごろの人。

*浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節〔1707頃〕上「御養子ぶんの約束にてつぼみからとる花嫁子」
*読本・椿説弓張月〔1807〜11〕後・二二回「賤しき腹に寄生(やどりき)の、可惜(あたら)莟(ツボミ)を凋(しぼま)して」
*浮雲〔1887〜89〕〈二葉亭四迷〉一・二「其頃はまだ十二の蕾」
*地獄の花〔1902〕〈永井荷風〉六「園子は蕾の開く一七八から廿歳を越すまで、男性に対する感念を其の香しい柔い胸の中に描出す暇がなかったのである」
 
③特に、処女のこと。
*新時代用語辞典〔1930〕〈長岡規矩雄〉恋愛用語「蕾 生娘(きむすめ)のこと。即ち未だ男性を知らぬ処女のこと」
 
④のしあわびをいう女房詞。
*女中詞(元祿五年)〔1692〕「〈ほそひらめ つぼみ〉 のし」
*東大本女中詞(旧黒川家蔵)〔17C〕「細ひらめ 〈つほみ あしち〉とも 熨斗鮑〈のしあわひ〉の事」

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