つぎめ【継ぎ目/続目】

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数え方(読み方)・単位

一つ(ひとつ)、一本(いっぽん)

解説

意味

空間的、または時間的に連続する二つのものの、互いに接している部分。
 
①物理的、空間的な接合の部分。物と物とがつなぎ合わせてある所。

*枕草子〔10C終〕二三・清涼殿の丑寅のすみの「御硯の墨すれと仰せらるるに、目はそらにて、ただおはしますをのみ見たてまつれば、ほとどつぎめもはなちつべし」
*類従本基俊集〔1142頃〕「わかこまよ心してふめ降雪につぎめもみえず淀の継はし」
*明暗〔1916〕〈夏目漱石〉四七「幕がふわふわ動いて、継目(ツギメ)の少し切れた間から」
*休暇〔1974〕〈吉村昭〉二「線路の分岐点のつぎ目で車体を小刻みにふるわせながら」
 
②骨と骨とが互いに運動できるように連結している部分。関節。

*大智度論天安二年点〔858〕八九「六は骨の際(ツキメ)鈎の鎖(くさ)れるが如し」
*古事談〔1212〜15頃〕二・徳大寺大饗後頼長別足食様事「別足之食様見習はむとて、人々群寄見ければ、継目よりは上をすこしつけて切たりけるを、かがまりたる方を、一口令〓食給たりけり」
*平家物語〔13C前〕三・有王「髪は空さまへおひあがり、〈略〉つぎ目あらはれて皮ゆたひ、身にきたる物は絹布のわきも見えず」
*夢十夜〔1908〕〈夏目漱石〉第二夜「膝の接目(ツギメ)が急に痛くなった」
 
③先行した物事が終了して、新たに他が引き継ぐ区切りとなる時。時代の転換期。

*愚管抄〔1220〕三・顕宗「顕宗・仁賢は仁徳と宇治太子との例をおぼしめしてめでたけれどまた程なし。これをはかりみるに、一期一段のおとろふるつぎめにこそ」
*米沢本沙石集〔1283〕一〇本・三「平家ほろびて後、源氏の世になりしつきめに」
*体源抄由来〔1965〕〈唐木順三〉二「世の継目といふものがもしあるとすれば、それが今の世だ」
 
④代々受け継がれる家督・位または役職などが、ある人から他の人に交替すること。また、その時。相続。

*愚管抄〔1220〕三・桓武「これはみな王法のおとろふるうへに又おこしたつるつぎめつぎめに、やうかはりてめづらしくて」
*鵤荘引付‐永正一四年〔1517〕一一月七日(兵庫県史)「当屋形赤松兵部少輔義村之御代続目、当庄国役免除之御判申〓沙汰之〓也」
*歌舞伎・独道中五十三駅〔1827〕序幕「二品の宝出ぬ時は、家の継ぎ目も叶はぬゆゑ、身を山海に横行なし、強盗の首領となって」
 
⑤銚子(ちょうし)などの中の酒が空になって、さらに追加すること。お代わり。酒がなくなって追加を必要とする状態にも、また、新しく持って来た酒にもいう。

*浮世草子・俗つれづれ〔1695〕一・三「銚子の次目(ツギメ)今一つとすすむ」
*歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)〔1789〕二「こりゃこりゃ、つぎめじゃぞよ。こいよこいよ」
*洒落本・竊潜妻〔1807〕下「こりゃまひとつ呑まにゃならぬと、てうしを取上、なむさんつぎめじゃ」

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