つけぎ【付け木】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

広く木について、背の高い木や細長い木は「本」、低木や茂みは「株」で数えます。「樹」「木」は共に樹木を雅語的に数える語です。
⇒き(木)

意味

①木材に樹木の枝などを付けたもの。樹木を結びつけて、立ち木に見せかけるもの。祭礼などで多く用いられる。
*延喜式〔927〕一五・内蔵寮「付木三枝」
 
②杉や檜(ひのき)などの薄い木片の一端に硫黄を塗りつけたもの。火を移し点じる時に用いる。ゆおうぎ。

*言継卿記‐天文二年〔1533〕一二月二九日「従大宅郷柴二荷上候了、わり木大二束到、つけ木六束如例年」
*浮世草子・好色一代女〔1686〕四・二「朝の買物芝肴をかごに入、片手に酢徳利付木(ツケギ)を持添」
*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802〜09〕六・上「ひばちの火をつけ木にうつし」
*妙好人伝〔1842〜58〕初・下・羽州彌左衛門「附木(ツケキ)といふ物ありて念仏やめるに及ばずと心付せ給はりしも」
*小学読本〔1873〕〈榊原芳野〉一「附木は鉋にて板を薄く剥ぎ硫黄を着たる也」
 
③食料品店・魚屋などで、品名や値段などを書きしるしてある薄い木片。

*雑俳・柳多留‐一二三〔1833〕「大たばな顔て附木の買くらい」
*落語・目黒のサンマ〔1891〕〈禽語楼小さん〉「幾らかと思って附木(ツケギ)に書(け)へて有るのを見ると安いから買ふべヱかと思ったが」
*嵐〔1926〕〈島崎藤村〉「肴屋の持って来た附木(ツケギ)にいそがしく目を通した」
 
④ちょっとしたことを書き付けるのに用いた、小さな薄い板。
*俳諧・武玉川〔1750〜76〕一七「附木に道を書し飛神 呉服屋傘で高安の里」
 
⑤マッチをいう。
 
⑥掏摸(すり)をいう、盗人仲間の隠語。〔隠語輯覧{1915}〕

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