つっかけ【突っ掛け】

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数え方(読み方)・単位

一足(いっそく)

解説

サンダルの一種で、「足」で数えます。
⇒くつ(靴)

意味

①他のことをしないで、ただちにそのことをすること。とっかかり。
*雑俳・柳筥〔1783〜86〕初「つっかけに先づ医者格がはきき也」
*古道大意〔1813〕上「其れ故に始めより突(ツッ)かけに、此方の専(むね)とする古の道を、委く演説いたす時は」
*二人女房〔1891〜92〕〈尾崎紅葉〉中・八「突然出京すると、旅装束で直入(ツッカケ)に渋谷へ飛込むで」
*婦系図〔1907〕〈泉鏡花〉後・二九「車は病院所在地の横田の方から〈略〉突(ツッ)かけ若竹座へは行くのでなく」
 
②物事のしはじめ。とっかかり。
*洒落本・郭中掃除雑編〔1777〕「面白くなったらばつっかけより茶屋へ行が面白く」
 
③歌舞伎の下座音楽の一つ。時代物で、重要な登場人物が、花道から勢い込んではなばなしく登場するときなど、切迫感を出すのに用いる大・小鼓の鳴物。能管・太鼓のはいるときもある。
*歌舞伎・染替蝶桔梗〔1816〕一番・大詰「『謀叛の張本武智光秀、御大将へ見参々々』トつっかけになり」
*歌舞伎・千歳曾我源氏礎〔1885〕序幕「トつっかけの様な誂への鳴物になり」
 
④「つっかけぞうり(突掛草履)」「つっかけげた(突掛下駄)」の略。また、足の指先につっかけてはく手軽なはきもの。サンダルの類。
*歌舞伎・宇都宮紅葉釣衾(宇都宮釣天井)〔1874〕二幕「『此お草履でござりますか』『あい、藤倉の突掛(ツッカケ)だ』」
*真理の春〔1930〕〈細田民樹〉たこ・二「靴は必ずツッカケに履きかへる」

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