つつみ【包み】

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数え方(読み方)・単位

一枚 (いちまい) 、一包み(ひとつつみ)

解説

包み紙や風呂敷 (ふろしき) は「枚」で数えます。包んだものは「個」「箱」「折」などで数えます。「包み」は、包装した物(贈答品や買い求めた商品)や包んだ金品を数える語です。

意味

①物全体を紙や布などでおおい囲むこと。また、その物。包んだものを数えるのにも用いる。

*霊異記〔810〜824〕上・二四「俛して道の頭(ほとり)を視れば、遺したる裹(ツツミ)の飯有り。〈興福寺本訓釈 裹 津々三〉」
*石山寺本金剛般若経集験記平安初期点〔850頃〕「岸上に一人有るを見る。手に小き包(ツツミ)をもてり」
*新撰字鏡〔898〜901頃〕「衣 己呂毛乃豆々彌」
*桂宮甲本元輔集〔990頃〕「忍びて侍ける人の、つつみの忘れて、久しくなりにけるをかへすとて」
*言継卿記‐天文一七年〔1548〕二月一九日「一包宛両度、以上今日三裹与之候」
*即興詩人〔1901〕〈森鴎外訳〉もゆる河「左に嬰児を抱き、右に裹みを挟める村婦の」
 
②物を包むのに用いるもの。今の風呂敷などの類。昔は、裏をつけ、あわせのようにしたものを用いた。

*小川本願経四分律平安初期点〔810頃〕「若(ツツミ)に盛(い)れよ」
*宇津保物語〔970〜999頃〕蔵開中「六尺ばかりのふるきのかはぎぬ、綾の裏つけて、綿入れたる、御つつみに包ませ給ふ」
*枕草子〔10C終〕四六・細殿に人あまたゐて「きよげなるをとこ、小舎人童など、よきつつみ・袋などに衣(きぬ)どもつつみて」
*古本説話集〔1130頃か〕一九「この女は、つつみなどに、もの入れしたためて、車とりにやりて、待つほどなり」
*洒落本・煙華漫筆〔1750頃〕提拾奴「ふろしき包をいだく〈略〉尤風呂敷包をつつみといふ方言也」
 
③鍍金(めっき)すること。また、そのもの。
*浮世草子・本朝諸士百家記〔1709〕一〇・三「天晴の御鐔又類なき御道具申上べき所なし、然れ共ケ程のお道具つつみにいたし候は何共合点まいらぬ」

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