わだち【轍】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)、一筋(ひとすじ)

解説

車の通ったあとに残る車輪の跡のことで、「本」「筋」で数えます。

意味

①車が通り過ぎたあと地上に残る車輪の跡。車轍。車軌。
*新撰六帖〔1244頃〕一「小車の道のをの松はやともせ輪だちも見えず日は暮れにけり〈藤原信実〉」
*他阿上人法語〔鎌倉後か〕一「前車のくつがへるは、後車のいましめなり。あしき輪立を見ては、牛のはなをなほすべきなり」
*太平記〔14C後〕三七・畠山入道道誓謀叛事「轍(ワダチ)に伏す涸魚の、三升の水を求むるに異ならず」
*速夫の妹〔1910〕〈志賀直哉〉一一「薬研(やげん)の様に凹(へこ)んだ轍(ワダチ)の跡で甚(ひど)く俥がゆれる」
 
②車輪をいう。
*かた言〔1650〕二「車軸の雨とは、大粒に降侍るかたまりたる水の上に落て、車の軸のごとくとびあがり、頓てそのまはりに轍(ワダチ)のかたちをなすことと也」
*浄瑠璃・菅原伝授手習鑑〔1746〕三「ヤア牛扶持くらふ青蠅めら、轅(ながへ)にとまって邪魔ひろがば、(ワダチ)にかけて敷き殺せ」
*武蔵野〔1898〕〈国木田独歩〉九「大八車が二台三台と続て通る、其空車の轍(ワダチ)の響が喧しく起りては絶え、絶えては起りして」

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