わらび/ワラビ【蕨】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

意味

①シダ類ウラボシ科の落葉多年草。各地の山野の向陽地に生える。早春、先端が拳状に巻いた新葉を出す。成葉は二〜四回羽状複葉で長柄をもつ。葉身は卵状三角形で長さ八〇センチメートルに達し、小葉はさらに羽裂する。胞子〓(ほうしのう)群は裏側にまいた葉の縁につく。若葉を早蕨(さわらび)と呼び食用にする。また、根から蕨粉をとって餠や糊の原料とする。漢名、蕨。学名はPteridium aquilinum var. latiusculum 《季・春》
 
*正倉院文書‐天平宝字八年〔764〕三月一八日・吉祥悔過所銭用帳(大日本古文書一六)「卅六文和良比卅六巴」
*古今和歌集〔905〜914〕物名・四五三「煙たちもゆとも見えぬ草の葉をたれかわらびと名づけそめけん〈真静〉」
*勝山記‐天文三年〔1534〕「此の年は始の年八月より明る年の四月まてわらひをほり候」
*俳諧・猿蓑〔1691〕四「狗脊(ぜんまい)の塵にゑらるるわらびかな〈嵐雪〉」
*日本植物名彙〔1884〕〈松村任三〉「ワラビ 蕨」
 
②紋所の名。①の若芽を図案化したもの。三つ割り蕨、蕨桐、抱き蕨などがある。
*歌舞伎・善悪両面児手柏(妲妃のお百)〔1867〕五幕返し「芸者小三褄を端折り、草履にて、蕨のつきたる提ぶらをさげ出で来り」

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