や 【矢】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)、一筋 (ひとすじ) 、一条 (いちじょう) 、一束 (いっそく) 、一締め (ひとしめ) 、一乗 (いちじょう) 、一伏せ (ひとふせ)

解説

一般的に矢は「本」で数えますが、「筋」「条」でも数えます。蟇目 (ひきめ) の矢20本で「1束 (いっそく) 」、50本で「ひと締め」と数えます。「乗」は矢4本をひとまとまりとする単位です。矢の長さをはかる単位は「伏せ」で、指1本分の幅が「ひと伏せ」です。弓術で甲矢 (はや) 乙矢 (おとや) 合わせて2本で「1手 (いって) 」といい、どちらか一方の矢を「1隻 (いっせき) 」といいます。弓道で4本(もしくは2本)の矢を持って的 (まと) に向かうことを「一立 (いったち) 」「一立 (ひとたち) 」といいます。
⇒ゆみ(弓)

意味

武器の一つ。弓弦(ゆづる)につがえて射るもの。矢柄(やがら)の本(もと)には鳥の羽をつけ、末には鏃(やじり)をつける。長さは手の握り数で普通一二束(つか)、長いものは一五束から一八束に至る。矢竹の節の数から四節篦(よふしの)と三節篦があり、前者は羽中(はなか)・袖摺(そですり)・篦中(のなか)・射付(いつけ)または菅(すげ)の四節、後者は羽中を除いた三節である。糸または革で所々を巻き、位置によって筈巻(はずまき)・沓巻(くつまき)・根太巻(ねたまき)などの名がある。弦を受ける所を筈(はず)といい、節(ふし)筈・角(つの)筈などがある。羽はふつう三片であるが、四片または二片のものもあって、三立(みつたて)・四立(よつたて)・二立(ふたつたて)という。用法・作り方により征矢(そや)・的矢(まとや)・野矢・雁股(かりまた)・鏑矢(かぶらや)・神頭(じんどう)・蟇目(ひきめ)などの種類がある。
 
*正倉院文書‐天平六年〔734〕尾張国正税帳(寧楽遺文)「伍拾具料稲漆束伍把」
*万葉集〔8C後〕三・三六四「大夫(ますらを)の弓上振り起し射つる矢(や)を後見む人は語り継ぐがね〈笠金村〉」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「釈名云笶〈音矢 夜〉」
*名語記〔1275〕二「ゆみのや、如何。やは也。矢也」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Yauo (ヤヲ) イル、または、ハナツ〈訳〉矢を発射する」

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