やど【宿/屋戸/屋外】

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数え方(読み方)・単位

一軒(いっけん)

解説

宿泊施設として数える場合は「軒」、建物を数える場合は「棟」を用います。利用客の宿泊数は「泊 (はく) 」「宿 (しゅく) 」などで数えます。
⇒やど(宿)

意味

①家の戸。家の入口。戸口。
*万葉集〔8C後〕四・七四四「夕さらば屋戸(やど)開け設けて吾れ待たむ夢にあひ見に来むといふ人を〈大伴家持〉」
*万葉集〔8C後〕一二・二九一二「人の見てこととがめせぬ夢に吾れ今宵至らむ屋戸(やど)さすなゆめ〈作者未詳〉」
 
②家の戸口のあたり。家のまわりの庭。庭さき。
*万葉集〔8C後〕三・四六四「秋さらば見つつ偲へと妹が植ゑし屋前(やど)のなでしこ咲きにけるかも〈大伴家持〉」
*万葉集〔8C後〕五・八一八「春さればまづ咲く耶登(ヤド)の梅の花ひとりみつつや春日暮らさむ〈山上憶良〉」
*万葉集〔8C後〕一〇・二一五九「影草の生ひたる屋外(やど)の夕かげに鳴く蟋蟀は聞けど飽かぬかも〈作者未詳〉」
*古今和歌集〔905〜914〕秋下・二八七「秋はきぬ紅葉はやどにふりしきぬ道ふみわけてとふ人はなし〈よみ人しらず〉」
 
③家。すみか。家屋。
*万葉集〔8C後〕八・一六〇六「君待つと吾が恋ひをれば我が屋戸(やど)の簾動かし秋の風吹く〈額田王〉」
*伊勢物語〔10C前〕五八「あれにけりあはれいく世のやどなれやすみけんひとのおとづれもせぬ」
*土左日記〔935頃〕承平五年二月九日「きみこひてよをふるやどのむめのはなむかしのかにぞなほにほひける」
*山家集〔12C後〕上「門ごとに立つる小松にかざられてやどてふやどに春はきにけり」
*天草本伊曾保物語〔1593〕ネテナボ帝王イソポに御不審の条々「ワガ yadoni (ヤドニ) カエリ、イソポ ソノヨ イエノ ネコヲ サンザンニ チャウチャク セラレタ トコロデ」
*読本・雨月物語〔1776〕浅茅が宿「壁には蔦葛延かかり、庭は葎に埋れて秋ならねども野らなる宿なりけり」

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