やく【役】

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数え方(読み方)・単位

一つ(ひとつ)、一役(ひとやく)

解説

ひとりの役者が同じ作品で複数の役を演じる場合は「ひとりふた役」のようにいいます。また、「3つの役を演じる」のように、「つ」でも数えます。

意味

①国家が人民に課した労役。公役(くやく・こうえき)。賦役(ぶやく・ぶえき)。えだち。えき。
*宇治拾遺物語〔1221頃〕四・一〇「篤昌を役に催しけるを」
 
②所有する物品や通行に対して課す税。
*玉塵抄〔1563〕二〇「牌をかいて高う舟にさしあげてとをったぞ、舟のやくなどをのがれたか」
*咄本・醒睡笑〔1628〕七「蝋をつけたる馬二疋京へのぼる。山中の関にて役をせよといふ」
*仮名草子・浮世物語〔1665頃〕一・七「百姓の物ごとを役(ヤク)にかけて取りあげ」 
 
③江戸時代、伝馬役・助郷役・百姓役など課役の略。
*地方凡例録〔1794〕五「鎰役之事鎰役と云は、古昔は総て役を掛るに物の訳定らざるを、石高免状と云事もなく」
 
④受持の仕事。役目。つとめ。官職。職務。任務。
*宇津保物語〔970〜999頃〕国譲下「公卿たちに、やくつかうまつらせん」
*源氏物語〔1001〜14頃〕常夏「につかはしからぬやくななり。かく、たまさかにあへる親の孝せむの心あらば」
*史記抄〔1477〕一五・淮南衡山「有罪の者の殺まではない者には、城門を旦にあけたりなんどする役をさするぞ」
*虎明本狂言・禰宜山伏〔室町末〜近世初〕「其上あれは難行をいたすやくでござる」
*説経節・さんせう太夫(与七郎正本)〔1640頃〕上「けふのやくはつとめたが、あすをばしらぬぞづしわう丸」
*洒落本・傾城買四十八手〔1790〕やすひ手「おめへがたのむつごとをきく役(ヤク)だね」

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