やくそく【約束】

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数え方(読み方)・単位

一つ(ひとつ)

解説

意味

①くくりたばねること。つかねること。
*土井本周易抄〔1477〕一「綸は縄也。物を約束する物也」
*日誌字解〔1869〕〈岩崎茂実〉「約束 ヤクソク ヤクシツカネル」
 
②ある物事に関してあらかじめ取り決め、将来それを変えないことを互いに誓うこと。ちぎり。契約。約定(やくじょう)。
*百座法談〔1110〕三月二四日「けだものすら約束はたがへぬことなり」
*中右記‐元永元年〔1206〕二月三日「而欲申行政之処、帥中納言日来約束俄変改、有御恩者着行哉」
*天草本伊曾保物語〔1593〕イソポの生涯の事「ワレ キノウノ yacusocu (ヤクソク)ノ ゴトク、ウミノ ミヅヲ コトゴトク ノミツクサウズ」
*読本・近世説美少年録〔1829〜32〕二・一四「今宵と約束せられしを」
*尋常小学読本〔1887〕〈文部省〉六「母は、兄弟の中にて、先に、此書籍を読み得る者に、与へんと約束したれば」
 
③ある社会、領域などで、ある事柄に関して守るように定めること。また、そのきまり。規則。規定。約束事。
*為兼和歌抄〔1285〜87頃〕「今もその風躰を約束し定めて好みよみ」
*硝子戸の中〔1915〕〈夏目漱石〉二七「ことに旧劇は解らない。是は古来から其方面で発達して来た演芸上の約束(ヤクソク)を知らないので」
*文子‐上義「約束信、号令明」

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