よだれかけ【涎掛け】

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数え方(読み方)・単位

一枚 (いちまい) 、一掛け (ひとかけ)

解説

「掛け」は、ネクタイやエプロンのように、体の前面にかけて使うものを数える語です。

意味

①よだれなどで衣服の汚れるのを防ぐために、幼児などの頤(あご)の下に掛ける布。
*俳諧・両吟一日千句〔1679〕第四・時鳥「すかしてししを玉川の浪〈友雪〉 涎懸(ヨタレカケ)色こそ替れさらし布〈西鶴〉」
*彼岸過迄〔1912〕〈夏目漱石〉停留所・一五「石地蔵の前に連れて行くと、石の首がぽくりと欠けて、涎掛(ヨダレカケ)丈が残ってゐた」
 
②咽喉(のど)の防御具。形が(1)に類似するところからいう。喉輪(のどわ)。よだれがね。よだりかけ。
*庭訓往来〔1394〜1428頃〕「次武具事。〈略〉半首。唾懸」
*運歩色葉集〔1548〕「涎懸 ヨタレカケ 喉輪之事」
*俳諧・類船集〔1676〕与「物具によたれかけ有」
 
③和船の帆柱にかける筈緒(はずお)の上部につけ、帆布が筈緒に摺れるのを防ぐもの。蛇袋(じゃぶくろ)・二布・うなぎの皮などともいう。帆摺(ほずれ)。
*和漢船用集〔1766〕一一・用具之部「蛇袋 筈緒の上に有、小枕の上に付る者。苧にて作る。或はよたれかけと云。又二布と云。たた帆摺と云てよし」

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