ゆぶね【湯船/湯槽】

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数え方(読み方)・単位

一据え(ひとすえ)

解説

「桶 (おけ) 」で数えることもあります。
助数詞・単位の「据え(すえ)」は、家の中に据えてある用具(風呂桶 (ふろおけ) ・便器・臼 (うす) など)を数えます。

意味

①入浴用の湯をたたえておき、人がその中にはいる大きな箱・桶。浴槽。湯の船。

*十巻本和名類聚抄〔934頃〕六「浴斛 楊氏漢語抄云浴斛〈由布禰 下胡谷反〉」
*栄花物語〔1028〜92頃〕玉のうてな「ある所を見ればゆぶねの湯わかして、僧二三十人浴(あ)みののしる」
*浮世草子・けいせい伝受紙子〔1710〕三・五「五間にあまる湯舟(ユブネ)に掛樋滝をおとし」
*俳諧・続一夜松前集〔1785〕「あつき日も秋はさすがに草の月〈梧泉〉 湯ぶねのけぶり霧にまぎるる〈文母〉」
 
②江戸時代、船の出入りの多い港にあった風呂場を設けた小船で、入港した廻船や渡海船に漕ぎつけ、船乗りや旅客から金をとって入浴させた移動式の風呂屋。風呂屋船。

*御触書寛保集成‐三六・享保六年〔1721〕九月「向後荷物瀬取候茶船并湯船水船之外、一切諸廻船之辺え乗り参間敷候」
*和漢船用集〔1766〕五・江湖川船之部「湯(ユ)船 武州江戸にあり。舟に浴室を居(すゑ)、湯銭を取て浴せしむる風呂屋舟也」
*随筆・骨董集〔1813〕上・一五「行水船よりおもひつきて、居風呂船をこしらへ、居風呂船より今の湯船(ユブネ)といふものいできしなるべし」

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