数え方(読み方)・単位
一個(いっこ)、一つ(ひとつ)
解説
人間の姿・形をしていれば「人」でも数えます。
⇒キャラクター
⇒おばけ(お化け)
意味
①死者の霊魂。亡魂。
*曾我物語〔南北朝頃〕一一・箱根にて仏事の事「此度の御仏事、ありがたくこそ候へ。過去ゆうれい、さだめて正覚なりたまふべし」
*音訓新聞字引〔1876〕〈萩原乙彦〉「幽霊 ユウレイ ヒトダマノサホナルキミ」
②死者が成仏できないで、この世に現わすという姿。また、妖怪。おばけ。
*謡曲・舟弁慶〔1516頃〕「そもそもこれは、桓武天皇九代の後胤、平の知盛幽霊なり」
*御伽草子・小町草紙〔室町末〕「これはたしかなる、ゆうれいなるとて、くさむらをかき分けて見給へば、女はなし。ただ白骨と薄一むら生い(ひ)にけり」
*滑稽本・浮世風呂〔1809〜13〕四・上「『ぬしは雪女を見たか』『ウンニャ』『おらア見たぜ。流石のおれも寒粟(ぞっ)とした』『幽霊(ユウレイ)だの』『雪の化物だア』」
*読本・南総里見八犬伝〔1814〜42〕五・四九回「世に冤魂(ユウレイ)といふものの、ありとは聞けど目前に、見しははじめて」
*たけくらべ〔1895〜96〕〈樋口一葉〉五「己(お)れも三五郎だ唯死ぬものか、幽異(ユウレイ)になっても取殺すぞ」