【4】五節句・雑節の意味と数え方

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月の満ち欠けをもとにつくられた太陰暦と太陰太陽暦は、実際の季節とのずれが出てきます。季節の移り変わりに合わせ、農作業や行事の目安となるものが考え出されました。

 

1. 中国で生まれた五節句

古代中国では、二十四節気のほかに、1年の節目となる日を決めていました。これを節句(節日)といいます。とくに大事な5つの節句(五節句)は季節の変わり目で、この日を境にして農作業は次の段階に入るので、神さまに豊作の祈願をしたり、ごちそうを食べて体を休めたりする日とされました。

 

2. 日本で生まれた雑節

節句は、太陽太陰暦、二十四節気とともに日本に伝わりました。日本では農作業に関係する行事だけではなく、日本の風習と結びついた儀式や祝いなども行われるようになります。ひな祭りや端午の節句、七夕は現在でも私たち日本人になじみの年中行事として、親しまれています。
かつて五節句は、太陽太陰暦(旧暦)で行われていましたが、明治時代に太陽暦(新暦)に変わってからは、そのまま新暦に移し替えて行われるようになりました。
二十四節気が考え出されたのは、中国の黄河中流の地域でした。その地域は日本とくらべると、夏の気温は高く冬は低く、降水量が少ないなど、気候がかなり異なりました。また季節が変わる時期にもややずれがありました。そこで日本の気候に合わせた農作業の目安として雑節が生まれたのです。

※イメージ(五節句と雑節)


▶︎暦 (こよみ) の読み方と一年の数え方

【1】暦の意味と伝来
【2】暦のしくみと歴史
【3】二十四節気の意味と数え方
【4】五節句・雑節の意味と数え方

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