ゴルフのスコア【Golf Scores】

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ゴルフのスコア【golf scores】

*はじめに

快晴で絶好の天候の中、緑色も鮮やかな絨毯さながらの芝生と、雄大な自然に囲まれたゴルフ場でプレイするゴルフは、運動不足のビジネスマンや主婦、その他家にこもってくすぶりがちの人にとっても絶好の気分転換にもなることでしょう。

しかし、いまひとつルールなども解らない人にとっては、例えば、TVのゴルフ中継を視ていたところで大して魅力も感じにくいものかもしれません。

そこで、ゴルフの基本ルールやマナーについて、できるだけ解りやすく解説してみたいと思います。

*「ゴルフ」の面白さ

「ゴルフ」は、それぞれの「ホール」で、止まっているボールを「クラブ」で打って飛ばし、指定された「カップ(穴)」に入れてゆく、実にシンプルなスポーツです。

同時に、「ゴルフ」は、他のスポーツと一つだけ違う点があります。

それは、ゴルフでは上級者ほど効率的に少ない運動量でプレイし、より的確な判断を行うべく頭脳を使うスポーツだということです。

勿論、どんなスポーツでも上手くこなすために頭脳を回転させて戦略などを考えなければなりません。

この点、テクニックがある人や上手な人ほど動き回ったり走り回ったりすることも多くなるのが通常です。

しかし、ゴルフの場合、先ずは自分との勝負の中で「いかに少ない打数でプレイを終えるか。」というミッションがあり、その結果を他のプレイヤーと競い合うスポーツであるため、直接に相手との駆け引きを行う他のスポーツとは根本で異なり、同時にこれが最大の面白みにもなるというわけです。

*「ホール」と打数

ゴルフは、「1ラウンド」を、1番ホールから18番ホールまでの「18ホール」としてプレイするスポーツです。

1番ホールから9番ホールまでを、「アウト(フロント・ナイン)」と呼び、10番ホールから18番ホールまでを、「イン(バック・ナイン)」と呼んでいます。

各ホールについては通常、ホールの全長に合わせて3打から5打の範囲で基準打数(パー)が設定されており、各ホール毎に設定された基準打数でプレイすることを「パー(プレイ)」と呼びます。

そこで、基準打数より1打少ない場合は「バーディー」と呼び、2打少なければ「イーグル」と呼んでいますが、更に、3打少ない場合は「アルバトロス(ダブルイーグル)」と呼んでいます。

更に、4打少ない状態を「コンドル(トリプルイーグル)」と呼びますが、物理的にも非常に難易度が高く、滅多なことでは起こりえません。

これらと反対に、1打分超過すると「ボギー」、2打超過では「ダブルボギー」、更に、3打超過では「トリプルボギー」と呼んでいます。

更に、4打超過は「カドラブルボギー」と呼んでいます。

1ラウンドあたり設定されている総パー数は、ゴルフ場のコース全長などによっても異なりますが、通常のコースでは概ね「72」と設定されています。

但し、ショートコースなど全長が短いコースでは、全ホールがパー3で設定されているなどの場合もあります。

各ゴルフコースで設定された総パー数よりも少ない打数でプレイを終えた場合を「アンダー(パープレイ)」と呼び、多い打数ならば「オーバー(パープレイ)」と呼びます。

また、総パー数でプレイを終えた場合は「イーブン(パープレイ)」と呼んでいます。

*スコアとペナルティー

ゴルフの場合、各ホール毎の総打数とその合計でスコアが決まります。

また、そのスコアには、違反行為や過失などによる罰則ごとに決められた打数分のペナルティー(罰)が加算されてゆきます。

つまり、違反行為や罰則に触れないよう安全に注意深くプレイすることが良いスコアへの近道にもなるわけです。

*ホール(コース)について

各ホールは、概ね以下に挙げるエリアが複合してレイアウト(配置)されています。

  • 「ティーグラウンド」(第1打目「ティーショット」を打つためのエリア。)
  • 「フェアウェイ(グリーン)」(コース中央部の芝目が揃えて刈り込まれたエリア。)
  • ラフ(芝や草木などが特に処理されずにあるエリア。)
  • 「バンカー」(コース設計上で意図的に配置された砂場エリア。)
  • 「(パッティング)グリーン」(「カップ」穴があり、芝目を極端に短く刈り込んだエリア。)
  • 「ハザード」(川や池などの水があるエリア。)
  • 「OB(ゾーン)」(Out Of Boundsの略。白色の杭を境界線の目印にして、ボールがそれを超えればコース外とみなされるエリア。)

*「クラブ」について

ゴルフのプレイで使用する「クラブ」は、飛距離や用途に合わせた「ウッド」、「アイアン」、「パター」があります。

様々なメーカーから規定に反しない様々なデザインが発表されており、これらを自由に組み合わせて使用し、コースを回ってゆきます。

ウッドは、主に長距離を飛ばして狙うために使用し、飛距離が長い順に、「ドライバー(1番)」、「ブラッシー(2番)」、「スプーン(3番)」、「バフィー(4番)」、「クリーク(5番)」となっています。

元来、ウッドのヘッド部は柿の木(パーシモン)などの木製であったところ、昨今ではカーボンファイバーやチタン合金その他のメタル製が主流になっています。

アイアンは、飛距離の長い順に1番から9番までと、主にバンカーなどで使用する「SW(サンドウェッジ)」、グリーン周辺から短い距離を狙うための「PW(ピッチングウェッジ)」や「AW(アプローチウェッジ)」などがあります。

アイアンは、その名のとおり鉄製のヘッド部だったことより名付けられました。

パターは、主に(パッティング)グリーン上でカップまでボールを転がして狙うための専用クラブです。

ホールの最後に使用する重要なクラブでもあり、特にプレイヤーの趣向によって好みが分かれるクラブでもあります。

尚、使用できるクラブについては、「伝統と慣習に大幅に反する形状と構造のものであってはならない」ことを前提とされ、「全長18インチ(457.2mm)以上、48インチ(1219.2mm)以下」、「パターを除いたグリップの断面形状は円形」、「グリップ上端部からヘッド側のソール部より127mm以内の点まで真っ直ぐ」、「ウッドのヘッド部容積は、460cc以下」など詳細な規定があります。

ただし、一般に知られるメーカー製のクラブであれば、概ね規定をクリアした製品と考えてよいでしょう。

*「ボール」と「ティー」について

使用できる「ボール」は、「直径1.680インチ(42.67mm)以上、重さ45.93g以下」と規定されます。

その上、国際的な公式戦では、R&A(全英ゴルフ協会)もしくはUSGA(全米ゴルフ協会)公認球使用を義務付けられます。

この点、国内でのプライベートなプレイなどでは、必ずしも一定の数値テストをクリアした公認球使用が推奨されるわけではなく、各大会の競技委員会が公認球を使用すべき規定を定めることができます。

なお、1ホールのプレイでは、「ロストボール(ミスショットによる紛失)」などの場合を除いて、同一のボールをホールアウトするまで使用しなければなりません。

また、ティーショットの際、打ちやすい高さを確保するための「ティー」は、「長さ4インチ(101.6mm)以下」の、「ボールを地面から持ち上げるための形状」で、「ボールの飛びや回転に影響せず、プレイの方向性の目安にならない」ものと規定されています。

*使用できるクラブは14本まで

ゴルフを実際にプレイする際、ゴルフバッグに準備して使用できるクラブは種類にかかわらず合計14本以内と決められています。

14本以内であれば、プレイの進行を妨げない限り、途中で足りないクラブを追加すること(例えば、昼食休憩中に車のトランクから取り出して追加するなど)が認められています。

万が一、14本を越える本数が入っている状態でプレイスタート場合、最大2ホール分まで1ホール2打分のペナルティーになります。

つまり、最大で4打分がスコアに加算されるため、くれぐれも注意したいものです。

また、プレイスタート後に気付いて超過分のクラブを使用しないよう申告(不使用宣言)しても、終了したホール数によって最大4打分(1ホールで2打分)のペナルティーとなるため、プレイスタート前に確認した上、ロッカールーム等に置きに行くなどして不注意による余分なペナルティーは回避したいものです。

*その他の用具やウェアについて

「ゴルフウェア」については、ルール上の詳細規定はありません。

しかし、各大会などによって一定の着用に関する規定が設けられている場合も多く、エチケットや身だしなみの点で普段から気をつけておきたいものです。

特にゴルフは、伝統ある紳士淑女のスポーツとして、平素よりマナーや他人などに気配りができる人々が嗜むものだったため、服装などに関する詳細規定を設ける必要がなかったともいわれています。

従って、各ゴルフ場のクラブハウスでは、それぞれのドレスコードに従うことはもとより、ブレザーなど上着や襟付きのシャツを着用し、くれぐれもジーンズや短パンにサンダル履きなどの軽装は慎むべきでしょう。

他方、近年、靴底に金属ピンを使用した旧スタイルの「ゴルフシューズ」は、コースを傷める可能性が高い理由から使用を禁止しているコースが増えています。

*「ショット」の基本

ゴルフクラブでボールを打つ「ショット」の方法にも一定のルールがあります。

この点、パター以外のクラブでは「スイング」(振り下ろす)して打ち、パターでは「パット」(打球面に当てて転がす)する必要があります。

つまり、クラブのヘッド部分で押し出したり、掻き転がしたり、すくい上げたりするなどの不自然な方法でボールを動かすことは違反として2打分のペナルティーになります。

*プレイを始める

ここまで来たら、取り敢えずはプレイを始めてみます。

ティーショットでは、好みに応じてティーアップしたボールを、好みのクラブでフェアウェイを狙ってナイスショット(正しくは、「グッドショト」)を目指します。

各ホールでのショットの目標は、グリーン上に立っている「ピン(旗)」の下にあるカップです。

但し、初心者などでは空振りや勢い余ってのOBなんてことも良くあります。

この場合、空振りは1打として数えられます。

また、OBの場合は、1打分のペナルティーを加算し、3打目としてティーショットを打ち直します。

つまり、OBの都度で2打分のペナルティーが加算されてゆきます。

しかし、ティーショットを何度も打ち直すとなれば、相応の時間を要して他のプレイヤーへの迷惑にもなり、迅速なプレイ進行の妨げになります。

この点、アマチュアのプライベートなコンペなどの場合、各ホールの迅速なプレイ進行を担保するため、「プレイング4」(または、「前進ティー」)というホールの中間点付近に設定された4打目専用のティーグラウンドを使用するルールで進行されることが多くあります。

つまり、ティーショットでOB癖のある人には絶好の救済措置といえる半面、ティーショットで自由な距離や位置に打ち直すことができない不自由な側面もあるわけです。

他方、プレイング4を必ず使うというプレイ上の取り決めなどがない場合には、1打目のボールの落下地点がOBであることを前提に、他のプレイヤーにも了解を得た上で3打目として暫定球のティーショットを続けて打っておくマナーもあります。

この場合、1打目がOBでなければ暫定球を打たなかったものとして2打目からプレイできますし、迅速なプレイの進行にも貢献できるマナーです。

但し、1打目も暫定球もOBだった場合には、プレイング4から5打目としてプレイすることを推奨します。

*「ウォーターハザード」とペナルティー

ティーショットがOBだった場合については前述のとおりですが、ティーショットがOBにならなかった場合の2打目以降にOBとなる場合があります。

この場合は、ショットした地点周辺のグリーンに近づかない場所にボールをドロップ(通常、肩の高さから落とす)した上で、1打分のペナルティーとして打ち直します。

つまり、2打目がOBとなった場合、4打目として打ち直すわけです。

また、川や池にボールが入ってしまい、そこからの状態ではプレイできないとみなした場合は、「ウォーターハザード」として1打分のペナルティーとし、元の場所から打ち直すか、通常、黄杭で囲まれたエリアを横切った最終地点と、グリーン上のピンを結んだ線上でピンに近づかない方向にドロップしてプレイを続けます。

更に、川や池にボールが入ってプレイできないとみなしたが、通常、赤杭で囲まれたエリアを横切った最終地点と、グリーン上のピンを結んだ線上でピンに近づかない方向にドロップしようにも、コース設計上でとても遠い場所にしかドロップできそうにないなどの場合は、「ラテラルウォーターハザード」の扱いで1打分のペナルティーとした上、元の場所から打ち直す以外に、赤杭で囲まれたエリアを横切った最終地点からクラブ2本分の長さの範囲内(マナー上は、可能な限りピンに近づかない)にボールをドロップしてプレイを続けます。

尚、ショットしたボールが、概ね川や池に入ったであろうと推測される場合であっても目視等で確認できない(できなかった)場合は、ロストボールの扱いとなり、1打分のペナルティーとして、元の位置(付近でドロップして)から別のボールを使用して打ち直します。

*ハザードエリアからのプレイ続行

前述の川や池と同様にバンカーもハザードエリアの一つです。

川や池にボールが入ってもそのままプレイが可能と判断した場合は、バンカーにボールが入った時と同様にこの時点での打数にペナルティー加算はありませんが、その代わりショット時の注意が必要になります。

この場合、ショット前の状態でアドレス(ボールを打つために構える)状態か否かを問わず、水面やバンカーの砂にクラブが触れてしまったりした時点で2打分のペナルティーになります。

この点、ショット前の状態には、クラブを振り下ろすまでのテイクバック時も含まれるため細心の注意が必要です。

また、ハザードエリア内では、ボールを手で持ち上げたりすることはもとより、ボールの汚れを拭い取ったり、覆い被さった木の葉や小石などの「ルースインペディメント(邪魔なもの、異物)」を除去することは違反行為として2打分のペナルティーとなります。

*バンカーやコース上でのマナー

バンカーショット時にペナルティーとなる行為については前述のとおりですが、バンカーなどのハザードはホール(コース)内の見通しが悪いことも多く、ショット後にはボールの行方も気になるところです。

しかしこの場合、ボールの行方を確認する前後を問わず、バンカー内で踏み歩いた足跡やショット跡などをバンカー脇に用意されている鍬(または、熊手など)で丁寧に均しておきます。

また、コース上の芝などをショット時にはがし取ってしてしまった場合も、はがれた部分を埋め戻して十分に踏み均しておくことも重要です。

これらは何れも、「コースは、自分だけでプレイする場所ではなく、お互いに気持ちよくプレイする場所。」という観点から何れも重要なマナーとなるわけです。

*グリーン上でのマナー

ティーショットから何打目かでボールをグリーン上まで運べばホールアウトは目前ですが、グリーン上では、コース上の他のエリアと異なって、細心の注意の下にプレイする必要があり、以下に列挙します。

  • グリーン上では決して走らない。
  • 他のプレイヤーのパット時は、できる限り離れた場所で視界の邪魔をしない。
  • 他のプレイヤーのパット時に、カップの近くに居るならばピンを抜いてあげた後、各プレイヤーのパッティングに支障がない場所に置く。
  • みだりにカップ周辺を踏み歩かず、カップインしたボールもできる限り離れた位置から手を伸ばして拾い上げるよう心がける。
  • グリーン上にボールを乗せた際にできる「ボールマーク」(落下痕のくぼみ)をグリーンフォークやパターヘッドを使って丁寧に補修しておく。
  • パッティングライン上の小石や落ち葉などの異物(ルースインペディメント)は除去しても良い。

グリーン上では、「ボールマーク」(ボールのあった位置に印をする)をした後、ボールを手にとって拭いたり置き直したりは可能ですが、マークした位置から5cm以上離れた位置に置き直すと1打分のペナルティーになります。

また、誤って他人のボールマーク位置からプレイをすると2打分のペナルティーになります。

また、他のプレイヤーの「パッティングライン」(ボールがカップに向かう軌道)を踏み歩いた場合は2打分のペナルティーになります。

更に、グリーン上にあるスパイクによってできた跡などを補修することも重大な禁止行為にあたり、2打分のペナルティーになります。

因みに、グリーン上では、グリーン外から打った場合を除いて、カップに立った状態であろうと抜いた状態であろうと、ピン(旗)にパッティングしたボールが当ってしまうと2打分のペナルティーになります。

*こんな場合はどうなる?どうする?

前述のとおり、ゴルフは紳士淑女の嗜むスポーツという前提の下に守るべき多くのルールやマナーがあります。

そこで、まだ触れられていないケースについて以下に記します。

先ず、風が吹くなどして元々あった位置からボールが動いてしまった場合は、その位置からプレイします。

次に、ボールを蹴飛ばしてしまった場合、他のプレイヤーのボールであればそのボールを元の場所に戻してプレイ続行となりますが、自分のボールだった場合には、1打分のペナルティーを加算した上、元の場所に戻してプレイします。

この場合、元の位置に戻さずプレイした場合は2打分のペナルティーになります。

更に、誤って他のプレイヤーのボールを打ってしまった場合は、2打分のペナルティーを加算した上、自分のボールを打ち直します。

この場合、ボールを打たれた他のプレイヤーは元の場所にボールを戻してプレイ続行します。

*ホールアウト(まとめ)

以上、様々なルールやマナーを守りながらコースをプレイしてゆくゴルフには、プレイしてこそ実感する面白さと奥深さがあります。

また、自らの経験や技術が向上してゆくと共にスコアも良くなってゆくものです。

他のスポーツでは、体力の衰え等で生涯的に楽しむことも難しい中で、ゴルフは老若男女さえも選ばない上、年齢や経験に応じた楽しみ方があります。

従って、単に趣味の一環としてのみならず、運動不足の解消やリフレッシュなど健康維持の面からも無理せず気長に楽しんでみたいものです。

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